環境の変化も大きい今年。ほてりやホットフラッシュに悩んでいる方もいるのでは?生活リズムを見直し、ホルモンバランスや自律神経を整えれば症状が改善。まずは1カ月続けてみて。
1)肝臓の働きを上げる『太衝』にお灸を。
ほてりやホットフラッシュは頭に血流が集まっている状態。「肝臓には体内の必要な部分に血液をまんべんなくいきわたらせる大切な働きがあります。足の甲にある『太衝』へのお灸で頭に偏った血流を巡らせましょう。高ぶった神経が和らぎ症状も落ち着きます」(鍼灸師・せんねん灸お灸ルーム所長 小泉洋一さん )
2)呼吸法で副交感神経を上げる。
「交感神経を鎮めると自然とほてりも収まってくるもの。ゆっくりと息を吸って倍の時間をかけて吐き出します。この時、おへその下に手を当てて吸う時に膨らみ、吐く時に凹むのを感じながら行います」(東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師 川嶋朗さん)
3)ホルモンバランスを整えるハーブを1カ月続けて。
「メリッサとチェストベリーを足して大さじ2~3杯に300㏄のお湯を入れてハーブティーにします。1カ月続ければ体の変化を感じるはず」(植物療法士・ルボア フィトセラピー主宰 森田敦子さん)ホルモンバランスが整い、自律神経失調症にも効果を発揮。
4)生え際マッサージで、自律神経を整えて。
髪の生え際には自律神経のバランスを整えるツボをつなぐ線が。「力みがとれてリラックスできます。ほてりをすぐ鎮めるわけではありませんが、続けると自律神経が整います。即効ケアには冷やしコスメを」(ビューティウェルネス研究家 奈部川貴子さん)
5)良質の睡眠で、ホルモン&自律神経を整える。
体温を適切に保ち、余分な熱を冷ます力が弱くなったら、体質を改善するべく生活習慣から見直しを 。 「体のリズムを整えるには睡眠が大切。夏は陽が長く、睡眠時間が短くなるのは自然のことなので時間にはこだわらず、睡眠の質を上げる工夫を。毎朝、同じ時間に起きる、寝る前にはストレッチを行うなど、睡眠のリズムを作って」(中医・ニホンドウ漢方ブティック相談員 小林君霊さん)
『ku:nel』2020年9月号掲載
写真 池田 敦(Pile Driver)/イラスト 竹本浩平/取材・文 薄葉亜希子/編集 河田実紀 (Hata-Raku)