不要な水分や老廃物が溜まって起こるむくみ。流れを促すマッサージに加え、内臓の働きを上げることが必須。むくみを解消するセルフケアのティップスをプロのアドバイスとともに5つ紹介。
むくみ解消マッサージで余分な水分を流す。
消化器官の働きが落ちる季節は水を溜め込みやすいもの。顔のむくみを解消するには直接マッサージを行うのが効果的。
「胃腸の反射区がある頬を、猫のヒゲを描くように外から内へ押し流します」(ビューティウェルネス研究家 奈部川貴子さん)
その日のうちに、精油でむくみケア
植物療法士 の森田さんおすすめのブレンドは、植物オイル30mlに対してローズマリー、ジュニパーベリー、サイプレスを5滴づつ。「手のひらで老廃物を流すように手首や足首から上に向かってゆっくりさすります」(植物療法士・ルボア フィトテラピースクール主宰 森田敦子さん)
消化機能を労り、水を巡らせて。
「夏は暑さとともに、湿気も体調を崩す大きな要因です」と小林さん(中医・ニホンドウ漢方ブティック相談員)。湿度が高いと体に余分な水分が溜まり、むくみや重だるさを感じがちに。「消化機能と巡りに役立つ和漢のお茶を取り入れてみて」
老廃物を排出する、『太渓』と『命門』
むくみの解消には腎臓の働きを よくすることが大切。「腎臓の働きを上げる『太渓』と体の熱 を作る『命門』にお灸すると排出機能がアップ。背中のツボには火を使わないお灸がいいでし ょう」(鍼灸師・せんねん灸お灸ルーム所長 小泉洋一さん)
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炭酸入浴剤で腎臓の働きをアップ
「入浴で腎臓の血流を上げて働きをよくし、水の排出を促します。内臓を温めるには38〜39℃のぬるめのお風呂に最低10分、できれば30分浸かるのが理想。血流促進に炭酸入浴剤も効果的です」(東洋医学研究所付属クリニック 自然医療部門医師 川嶋朗さん)
『ku:nel』2020年9月号掲載
写真 池田 敦(Pile Driver)/イラスト 竹本浩平/取材・文 薄葉亜希子/編集 河田実紀 (Hata-Raku)