頭皮ケアを侮るなかれ！髪のボリュームは取り戻せます【美のプロが辿り着いたヘアケア術】

汗や紫外線ダメージで髪の衰えが進むこれからの季節。髪の悩み多きクウネル世代にマストなケアとは？美のプロに自身の経験からたどり着いた、とっておきのヘアケア術を伺いました。

PROFILE

松浦美穂／まつうらみほ

『ツイギー』主宰／クリエイティブ・ディレクター。1988年に渡英、帰国後『ツイギー』を設立。サロンワークをベースに、雑誌、広告、ショーでも活躍。自然治癒力に着目したヘアケアプロダクツの開発も手がける。twiggy公式サイト

松浦さんのヘアケア術は「頭皮マッサージ」

エッジの効いたヘアデザインで、おしゃれ感度の高い人からも信頼される松浦美穂さん。女性の髪を知り尽くし、ヘアケア製品『ユメドリーミン』の開発にも力を注いできた経験から、「美しい髪は頭皮の健康あってこそ」といいます。

「髪の衰えを防ぐには、頭皮ケアの徹底に尽きると思います。年齢とともに女性ホルモンが減少するため、髪が細く、薄くなるのは避けられないこと。私自身も髪にコシがなくなり、両サイドが薄くなってきたと実感しますが、頭皮マッサージの継続で、髪が細ることで目立つうねりが落ち着き、ツヤも出てツルツルの質感に変わりました」

手で圧をかけながら、頭皮全体をほぐして

頭皮にスカルプセラムをつけてハンドマッサージを15分以上。それが松浦さんの日課です。

「いろいろな道具も試しましたが、いちばんいいのはやはり自分の手。こぶしを握ったときの硬さが頭皮の状態を知るのにちょうどよく、適度な圧で効果的に頭皮を刺激できます。『今日もがんばったね』『元気な髪が生えますように』と気持ちを込めてマッサージしています。気持ちは関係ない、と思うかもしれませんが、本当に効き目が違うので、ぜひやってみて！続けるうちに頭皮の毛穴が引き締まり、顔のゆるみまで引き上がりますよ」

松浦さん流のマッサージをご紹介。

スカルプセラムを頭皮になじませ、手をグーの形にして第二関節で圧をかけてほぐす。少しずつ手をずらしながら頭皮全体をマッサージする。

薬指をこめかみ、親指を耳の後ろのくぼんだ部分（盆の窪）に当て、指を広げて頭皮をつかみ、顔を引き上げるように動かす。

「手が上がらない方やハンドマッサージが面倒な場合はEMSの美容器セラピムパーフェクトブライトがおすすめ」。ヘッドで髪をとかすように頭皮を刺激。

感動した“スカルプケア”のアイテムは？

松浦さんのこだわりが詰まった『ツイスカルプセラム』は頭皮にうるおいを与え、髪を育む漢方やハーブを配合した自然派のもの。長年サロンに通っている人からは、「髪がしっかりして、ツヤが出てきた」とよくいわれるそう。「髪は伸び続けるわけではなく、成長期と退行期、休止期のサイクルを繰り返しているので、すぐには結果が出ないもの。少なくとも1か月、できれば3か月は続けてみてください」

９種の精油入りでさっぱりした使い心地。「汗による頭皮のムレやニオイ、紫外線による乾燥も防ぎます」。『ツイスカルプセラム』 100㎖5,500円　twiggy公式サイト

最新の研究や技術にも目を向けている松浦さん。

「最近、使って感動したのが、新しい浸透技術を用いた『メディカルプルーフザフォレスト頭皮用美容液』。先にこの美容液をなじませると、いつも使っているスカルプセラムの浸透が高まる感じがします。髪の根元がふわっと立ち上がり、ぺたんとしやすい頭頂部のボリューム感がアップします」

さらに、抜け毛対策に注目しているのが、ヒト臍帯由来幹細胞（Ｃ・Ｐ・Ｊ）。

「以前から幹細胞に興味があり、京都大学でiPS細胞の研究をしている専門家にも話を聞きました。すでに美容目的としてコスメやクリニックで使われていますが、『ツイギー』でも安全性や品質の高い製品を使ったヘッドスパを限定的にスタートしています。病気などによる薄毛や抜け毛、病後ケアの一手として大きな可能性を感じています」