【広瀬裕子さん、57歳からのシルバーヘア計画8】前髪は顔の雰囲気を左右します

エッセイストの広瀬裕子さんは57歳になり、ヘアカラーをやめ、シルバーヘアにしてみようと思ったそう。その過程をクウネル・サロンで寄稿してくださいます。シルバーヘアへの移行期も1年以上となりました。今回は大人のまとめ髪はさりげなさが肝心ですに続き、第8回目です。

50代に入り、前髪が伸びにくくなりました

「髪を伸ばそう」。そう思ってから1年と少しの時間が流れた。いま、50代のなかで1番、髪が長い。色はカラーリングをしていた頃の髪とカラーリングをしなくなった髪の長さが、ちょうど半々くらい。順調に「シルバーヘア計画」は進んでいる。

それに反し、計画通りにいかないこともある。前髪だ。前髪が伸びないのです。「前髪が伸びづらくなる年齢がやがてくる」など、以前は想像もしなかった。けれど、思い返すと50歳になるあたりから、前髪にクセがではじめ、あつかいづらくなっていたように思う。スタイリングがうまくできず「うーん」となっていたのをいまになり思い出す。前髪の伸びにくさは、わたしたちの年代になると多くのひとが経験することのひとつだ。

伸びづらくなったとは言え、1年間伸ばした前髪は、その分、長くなった。そこで、久しぶりにサイドでわけてみることにした。

ふんわり立ち上がった前髪は、顔まわりをやわらかく見せてくれる。

前髪をふんわりさせるテクニック

元々の分け目は左側。けれど、サロンの方から「ぺたっとなってしまうから」という理由で、逆サイドから分けることを提案された。前髪に長さとボリュームがあればさらりとできることも、いまは、スムーズにできない。逆側から分けた場合の前髪の乾かし方、ヘアスプレーの使い方などを教わりながらスタイリングしていただいた。

本来、髪の分け目は自然にしてれば、落ち着く側で分かれていく。それをあえて逆サイドにすることで、前髪に立ち上がりができる。その前髪の立ち上がりが、ヘアスタイル全体の印象を変える。髪が豊かになったように見えるのだ。不思議と髪にハリがでたようにも感じられる。元々の髪型も毛量は変わらないのに。改めて前髪の重要さとスタイリングの大切さを確認した。

いつもとは逆サイドの分け目にするとボリュームアップに。

分け目を変えるだけでも、イメージチェンジになる。

髪色が変わっても、楽しみは変わらない

髪そのものも、前髪も短くすることはすぐにできるので、しばらくはこのまま伸ばそうと思う。分け目もセンターや左右両サイドをその日の気分で試してみたり、アップにしてみてもいい。

フェイスラインも変化していく。肌感も移っていく。「いい」と思うものも変わる。以前は似合わなかったヘアスタイルも似合うかもしれない。やわらかさ、逆に強さなど、そういったものに惹かれるかもしれない。

歳を重ねたから、髪の色が変わったからと言って、たのしみや可能性、新しさを消すことはない。前髪はスタイリングを試しやすい箇所でもあるので「ぜひ」と思う。たのしみながら、ぜひ。

梅雨時の悩みを解消。大人の編みこみ に続きます/

ヘアカット・撮影/薫森正義
ヘアアレンジレクチャー/秋田由依
Rougy

「シルバーヘア計画」1年を経て、カラーリングをしていた頃の髪とカラーリングをしなくなった髪の長さが、ちょうど半々くらいになった。

50代になって、最も髪が長い。アップスタイルのアレンジもしやすい長さに。

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この記事の
プレミアムメンバー

広瀬裕子

執筆のかたわら、50歳から空間設計の仕事をはじめ、現在は設計事務所の共同代表としてホテルや店舗、レストランなどのディレクション、フードアドバイス等にも携わる。著書に『55歳 おとなのまん中』(PHP研究所)など多数。
Instagram:@yukohirose19

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