フレンチポップス12選。 耳にすれば青春時代の思い出が蘇る?!DJが選ぶ元祖フレンチロリータの名曲など
フランス語のアンニュイな響きとメロディアスなフレーズ。耳にすれば青春時代の思い出が蘇る名曲と、フレンチポップスにまつわるストーリーをお届けします。
フレンチポップスの立役者は やっぱりゲンズブール。
「一口にフレンチポップスと言っても幅広くてピックアップするのが難しいのですが、この人の名はどうしても外せないという王道のアーティストを集めました」
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ミッシェル・ポルナレフのデビューアルバム。1971年にリリースされた「シェリーに口づけ」が大ヒット。
そう語るのは、今回フレンチポップスのレコードコレクションを披露してくれた、DJで翻訳者の木戸玲子さん。撮影スタジオで広げられたレコードジャケットを眺めているだけでフランスらしいおしゃれなムードに心が躍ります。
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元祖フレンチ・ロリータとして人気を誇ったフランス・ギャルのEP。アイドルらしいジャケットが可愛い。
「ブームの火付け役は1963年にデビューしたフランス・ギャルの『夢見るシャンソン人形』。セルジュ・ゲンズブールがプロデュースした大ヒットソングです」
アイドル歌手だけでなく、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェーン・バーキンなど錚々たる女優に歌わせてきたゲンズブール。「ゲンズブールはフレンチポップスの立役者的存在。女性だけでなく男性アーティストにも曲を提供してその才能を開花させました」俳優が歌い、アイドルが映画出演。
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60年代のイェイェ・ムーブメントで注目を集めたフランソワーズ・アルディの名盤。女優としても活躍。
そんなフレンチポップス界の流れは日本の歌謡界にも影響し、70年代のアイドルブームにつながります。60~70年代に流行したフレンチポップスが日本で再び脚光を浴びたのが90年代の渋谷系ムーブメント。フレンチポップスのエッセンスを取り入れたアーティストが次々に誕生し、元ネタとなったフレンチポップスも再ヒットしました。
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1961年に17歳でデビュー。フレンチ・ポップスのアイコン的存在シルヴィ・ヴァルタンのベストアルバム。
「フレンチポップスの魅力は、単にキャッチーなだけでなく、ほんのり憂いを帯びたメロディ。その上に、意外と現実的な歌詞が乗る点にも惹かれますね」
木戸さんに今のフランスの音楽シーンを尋ねてみると、外来語を避ける風潮は変わり、ラップや英語曲が流行している一方で、レトロポップな要素を取り入れたり、かつてのヒット曲をリミックスする若いアーティストも多いのだそう。
「長年活躍しているベテラン勢の曲が未だヒットチャートに入っていたり、偉大なアーティストへのリスペクトが生きているのはフランスらしいですね」
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フランスを代表するシンガーソングライターのひとりジャック・デュトロンの7枚目のアルバム。
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歌手・女優として活躍したジェーン・バーキン。1983年にリリースした「バビロンの妖精」を収録。
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交際中だったブリジット・バルドーとセルジュ・ゲンズブールが1968年に発表した「ボニー&クライド」。
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日本でもCM曲として使われるなどその才能とルックスで人気を博したアラン・シャンフォーのヒット曲集。
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「雪が降る」などのヒットで60年代に活躍したサルヴァトール・アダモ。1966年に発売された傑作集。
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「パローレ・パローレ」で知られるダリダとアラン・ドロンのデュエット曲「あまい囁き」。
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2018年のシングル「La Grenade」の大ヒットで知られるクララ・ルチアーニ。アルディの香りを継ぐ存在。
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2012年結成のエレクトロ系トリオ、ボン・アンタンドゥール。フレンチポップスをオマージュした曲が人気。
お話を伺った方
木戸玲子/きど・れいこ
DJ・翻訳者
2002年に『きうぴい』の名で音楽活動を開始。都内クラブやラテンバー、『青い部屋』で経験を重ね『ゲンズブールナイト』のレジデントDJを務める。翻訳者として英・仏・西語の翻訳・監修も手がけ、音楽と言語を軸に多彩な活動を続けている。
『クウネル』2026年1月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/吾妻枝里子
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