フランスで活躍するアーティスト、ヴュー・ブロさんのご自宅は、部屋全体がアート作品のよう。生活空間全てがアートに寄り添っているというお気に入りのお部屋を拝見しながら、自分らしい部屋づくりのコツを伺いました。
Viou Blot/ヴュー・ブロ
芸術大学で絵画、エコール・ド・ルーブルで美術史を専攻。彫刻と絵画のアーティスト。動物と人をミックスしたモチーフの作品が人気。http://viou-blot.blogspot.fr
パリの東側、セーヌ川の北にある20区。パリには珍しく一軒家が多く並び、近所づきあいも盛んな下町情緒あふれるエリア。ヴュー・ブロさんの住まいも庭付きの一軒家です。
Q.インテリアで意識したことは?
「今は長男、長女が独立してひとり暮らし。この家は1900年代初めの建築なので、田舎家のような雰囲気を目指してインテリアを考えました」
グリーン、イエロー、ベージュ、レンガ色など、壁やカーテン、要所要所の家具に色を配し、ウッド、メタル、ガラス、ニット、布など、あらゆる素材の家具やファブリックをミックスした、エクレクティック(折衷)なスタイルを楽しんでいます。
Q.家の中で一番好きな場所は?
すべての部屋やコーナーが好きなので、1箇所には決められません。ミッドセンチュリーのブロカントの家具や、家族から譲り受けたもの、道端で拾った椅子など、 すべてのものに我が家に来たストーリーがあり、自分が色を塗ったり、好きなオブジェを一緒に飾ることで、バラバラに集まったものでも、不思議な統一感が生まれています」
Q.大胆な色になればなるほど、他の家具との調和や目立ちすぎないかが不安になりませんか?
「色を怖がってはダメ。冒険も必要です。 いきなり壁の色をペイントするのはむずかしいと思うから、食器で色を組み合わせてみたり、クッションの柄あわせをしたり、小さなことから始めてみてはいかがでしょう。色で遊ぶうちに自分の好みのカラーが見つかり、心が落ち着く色のトーンがわかるはず」
写真/篠 あゆみ コーディネート/鈴木ひろこ 編集・文/今井 恵 再編集/久保田千晴