好きなものをセンスよくディスプレイし、想い想いに自分が心地いいと思う空間作りをしているマチュア世代のフランスマダム。今回は、パリを一望できる素敵な立地に住まうロレーヌ・デュクレ=ジラルデさんのセンス抜群なお部屋をお届け。
Loraine Ducret=Girarded/ロレーヌ・デュクレ=ジラルデ
「インターコンチネンタル パリル グラン」営業ディレクター
北フランス生まれ。ソルボンヌ大学でアメリカ文学を専攻し、その後スイスのプライベートスクールで文学を学ぶ。卒業後は「ホテル・クリヨン」などを経て現職に。
モンマルトルの丘の頂上近くに建つ、1910年のアール・デコ様式のアパルトマンの最上階がロレーヌ・デュクレ=ジラルデさんの住まい。
エントランスの正面に続く廊下を抜けると、左手にダイニング、右手にリビング、そして正面にはエッフェル塔をはじめ、パリの主要モニュメントが一望できるパノラマビューが広がります。
毎朝、朝日が差し込む時間帯にダイニングでゆったりとお茶を飲むのがロ レーヌさんの大切なルーティーンです。「ハーブティーが大好きなので、その日の天気や気分に合わせ、いろいろな種類をチョイスしています」
天気がいい日や暖かい季節には、テラスで過ごす時間が多くなるそう。「日光浴をしたり、テラスのテーブルでお茶を飲んだり。お散歩しながらパ リの街並みを眺めるのも好きですが、ここから見下ろすのも大好きです」
家具はミッドセンチュリーを中心に、 家族から譲り受けたアンティークと、 旅先から持ち帰ったオブジェなどをほどよくミックス。
そしてこの部屋のインテリアの軸になるものは?とうかがうと、 「時間帯によって刻々と変わる、窓から見えるパリの街並みが最高のインテリア。だからできるだけ室内にはものを置かず、シンプルに景色を楽しめるようにしました」
写真/篠 あゆみ コーディネート/鈴木ひろこ 編集・文/今井 恵 再編集/久保田千晴