アロマテラピーに用いる精油には、心と体を癒し、肌を健やかに導く力があるといいます。今回はパフューマーの山藤陽子さんに、精油の選び方や楽しみ方について教えていただきました。自分に合った精油を見つけて、アロマのある健やかな生活をはじめてみませんか?
教えてくれる人
山藤陽子/やまふじようこ
空間デザインやプロダクトデザイン、舞台演出としての調香などを手がける。南青山にサロン「HEIGHTS」を 立ち上げ、2021年パ フュームブランド「SCENT OF YORK.」を デビュー。
Q.精油はどう選べばいい?
「人工香料を使ったポプリ用などのアロマオイルと、アロマテラピーに使う精油は用途が違うので注意。天然の精油は、精油またはエ ッセンシャルオイルと必ず記載されているので、購入する際はラベルをチェックしましょう。また多少値段が高くても、産地やものづくりの姿勢が確かな信頼できるメーカーを選ぶことも大事。私は、 ニールズヤードレメディーズ、フロリハナ、プリマベーラなどの精油を愛用しています」
Q.精油って効くの?
「ヨーロッパでは16世紀ごろから精油が芳香や治療に使われてきた歴史があります。たとえばラベンダーは抗菌作用や鎮静作用が、フランキンセンスは気管を広げて深い呼吸を促す作用が知られています。ゼラニウムにはホルモンバランスの乱れによる女性特有の症状を和らげる効果が、柑橘系のベルガモットやオレンジは気持ちを前向きにする作用が。自律神経やマインドを整えたりできるのも精油ならではでしょう」
Q.初めてのアロマは何がいい?
「アロマが初めての人は、ラベンダー、ティートリー、オレンジ、レモン、ゼラニウムをもっておくといろいろ使えて便利。ラベンダーはボディオイルを作ってもいいし、バスルームの床にポトポト落としてシャワーを浴びればいい香りが立ち上ってリラックスできま す。ゼラニウムとオレンジは、水に入れて温めれば部屋の芳香に。 ティートリーとレモンを重曹に落としておくと、トイレの消臭やお掃除にも活用できます」
写真 松村隆史 取材・文 矢沢美香 編集 河田実紀 Hata-Raku 再編集 久保田千晴
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