フードPRコーディネーターとして活躍する畑礼子さんが注目している国産のチーズは、あんことの相性もバッチリでした。
普段の朝食は、炊きたてのごはんに味噌汁という畑礼子さんの家庭。でも週末はパンと決めています。 焼いた卵にソーセージ、生ハムやチーズを並べて、あとは各人が好きなようにパンにのっけて食べる方式。
「夫と小学校1年生の娘はあんこが苦手で食べないんですが、私は最後にちょっと甘い味のパンが食べたくて」
数年前から流行のあんバタートーストにはまって、畑さんも食べていたのですが、「ちょっとバターの塩味や重さがきつくなって」。そこで思いついたのが、ナチュラルチーズとの組み合わせ。
食やレストランの広報の仕事をしている畑さんが最近注目しているのは、国産のチーズです。お気に入りのひとつが、発酵堆肥を使った循環型酪農をしている佐賀県のチーズ生産者「ナカシマファーム」。ここのチーズのレシピに、羊羹とフロマージュブランを組み合わせるという食べ方の提案があって、はたと思いついたのです。バターの代わりにチーズを使ってみては。やってみたら、チーズの酸味がさっぱりとしていて、バターよりも軽くていい。
「日本のチーズのクオリティはずいぶん上がって、本当にいいものが増えています。その良さを知ってもらえたら」
味の良さと同様、食に対する信頼性も大切にしている畑さんの大切な週末パンレシピなのです。
●あんチーズパンの作り方
好みの厚さに切ったパンにフロマージュブランとあんを半分ずつたっぷりとぬる。今回はトーストせずに作った。
はた・れいこ
フードPRコーディネイター。小さいころからおいしいものが大好きで、現在はレス
トランや食品の広報・PRの分野で活躍している。日本産チーズへの関心が高まり、各地工房の訪問を計画中。大学院で昆布の研究も。