遠出が難しく、自由に人に会うこともままならない昨今。そんな中、いつも自然体で、衣食住を当たり前に楽しむ文筆家の木村衣有子さんに、新たな‟相棒”を教えていただきました。
木村衣有子さん
きむらゆうこさん / 文筆家。
飲食に関わる随筆や書評に定評がある。著書に『しるもの時代』(木村半次郎商店)など多数。根っからの埼玉西武ライオンズファン。
Instagram: @hanjiro1002
情緒溢れる東京下町に長く居を構える木村さん。これまでにも増して、お出かけはご近所中心となり、新たなアイテムを取り入れ始めたそう。
「今までは、帽子といえば、つばのあるハットが好みでした。でも、マスクを着けることが習慣になったら、ぐるりと視界が覆われるハットでは、全身のバランスも気持ちも、少し重たくなってしまうんです。キャップはマニッシュな装いにも合いますし、多少髪が乱れていてもカバーしてくれるので、少しずつお気に入りを揃えています」
さらに今春は、自宅で本格的なジャム作りにも挑戦。旬の果実を使ったジャムは新鮮で、優しい甘みが魅力です。
「特別、お金をかけた贅沢ではありませんが、日々の糧よりもちょっと色気のあるものを作るのは楽しいです」
『ku:nel』2021年1月号掲載
写真 近藤沙菜 / 取材・文 権 佳恵