おいしいものをたくさん知っているワタナベマキさん。その中からとっておきの手土産を教えてもらいました。★かわいい編★に続き、最後に、最近出合い、とても気に入っているお菓子をひとつ教えてもらいました。
気を付けているのは、差し上げ先の人数や、好み、食べるタイミング、状況など。相手の負担にならず、かつ喜んでもらえるようなものを考えます。
「忙しい方には気軽につまめ、日持ちするお菓子をとか、年配の方には少量でおいしく感じられるお菓子をとか」
忙しい合間を縫って、買いに行けるよう、ワタナベさんの頭の中には手土産マップがあります。どこかへ用事で出た際には「この近くにはあのお菓子屋さんがあった!」と、立ち寄ることを心がけている手土産上手です。
10)イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ のタルトゥ・サンチャゴ
フランス菓子の神髄を求道する名店。アーモンドプードルをたっぷり使ったタルトは、スペインの郷土菓子から想起。「一見、単純に見えるお菓子ですが、味わいにとても奥行きがあり、ひと口食べて衝撃を受けました!」。直径16㎝ ¥2,400
わたなべ・まき
料理家。簡単なのに洗練されている料理を提案。一年を通じて料理を追った『旬菜ごよみ365 日』(誠文堂新光社)、『何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい』(KADOKAWA)など著書多数。
『ku:nel』2019年5月号掲載
写真 砂原 文/取材・文 鈴木麻子