益田ミリさん新刊『サトウさんの友達』試し読み/前編。空気を読まない人間関係が心地いい

大人女性にファン多数の益田ミリさんの最新作『サトウさんの友達』が5月22日にマガジンハウスより発売になりました。
なんだか「人間関係」が難しい、そんなことを感じている40歳過ぎの女性・サトウさんが、Nintendo Switch ⽤ソフト「あつまれ どうぶつの森」に出会って、新しい人間関係をクリエイトしていくお話が、やさしいトーンで描かれています。
その中からほんの一部を試し読み。後編記事では、〈クウネル・サロン〉に届いた著者・益田ミリさんのコメントをご紹介します。
テーマは「あつ森」に学ぶ“新しい⼈間関係”!?

目標は「あつ森」の空気を読みすぎない”新しい人間関係”?!40代女性ふたりのさっぱりとした友達関係について綴った『サトウさんの友達』(マガジンハウス)。2025年5月22日発売。
慌ただしく過ぎていく生活に埋もれてしまう小さな幸せや、見過ごしてしまいがちな心の声に気づかせてくれる、益田ミリさんのコミック。飄々と、淡々と、でもほんわかあたたかく、ときにクスリと……。シンプルな線と言葉で大切なことを教えてくれる作品が「大好き!」という方も多いのではないでしょうか?
待ってました!の新刊は、以前、クウネル・サロンでも取り上げた『ミウラさんの友達』に続く、友達シリーズ第二弾。

職場ではもやもやした人間関係を抱え(若い世代とのコミュニケーション難、とってもリアル!)、家では「結婚しないの?」のうっすらとした圧に辟易。すっきりしない日々を過ごしていたサトウさんですが、ひょんなことからNintendo Switch ⽤ソフト「あつまれ どうぶつの森」を始めます。

日常とはちがう「別の世界」では、体も心も軽く自由で大胆。どんどんその魅力にはまっていくサトウさんです。

魚を釣ったり、野菜をつくったりして得た糧を売ってお金にして、それを元手に自分好みに家を整え、島を開発していくのが「あつ森」の醍醐味。

サバサバとして、距離の取り方がちょっとおかしな島の住人たちとのやりとりに気楽さを覚えていきます。そして「こちらの世界」で本当の友達に出会い……、というストーリー。
大人になると無邪気に人と付き合えなくなって、いろいろ考え過ぎて、そのうち「ま、いいか」と踏み込まない関係をつくっていっている、という方にそっと寄り添い、新しい視点をくれるはずです。
次回(6/2公開予定)は、益田ミリさんのスペシャルコメントをご紹介します。「あつ森」ビギナーの本記事担当ライターが、益田さんに「あつ森」の魅力やそこで得た気づきを教えていただきます。
好評発売中!

サトウさんの友達
主⼈公は、40 過ぎたばかりの⼥性。気づけば友達が減りつつある年頃。職場では居⼼地の悪さを感じなくもない。⼆⼈暮らしの⺟の健康状態にも不安を覚える⽇々です。
そんなある⽇、主⼈公はNintendo Switch ⽤ソフト「あつまれ どうぶつの森」に出会います。もうひとつの世界が、彼⼥の現実を少しずつ変えていく様⼦を、丁寧な筆致で描き出します。空気を読みすぎない“新しい⼈間関係”とは?
A5 並製・160 ⾴
定価:1540 円(税込)
PROFILE
益田ミリ/ますだみり
1969 年⼤阪府⽣まれ。イラストレーター。主な著書に漫画『ミウラさんの友達』『僕の姉ちゃん』(⼩社)、『すーちゃん』(幻冬舎)、『今⽇の⼈⽣』(ミシマ社)、『ヒトミさんの恋』(⽂藝春秋)、『ランチの時間』(講談社)、『泣き⾍チエ⼦さん』(集英社)、『こはる⽇記』(KADOKAWA)等。エッセイに『永遠のおでかけ』(毎⽇新聞出版)、『⼩さいコトが気になります』(筑摩書房)、『⼩さいわたし』(ポプラ社)他、多数。『ツユクサナツコの⼀⽣』(新潮社)で⼿塚治⾍⽂化賞短編賞を受賞。