「40歳でシングルだったら家を持とう」の思いを実現!南伊豆の山を買い、切り拓くところから開始

山田みどりさん、自宅の様子

スタイルは違えど、自由さ、自分らしさが煌めく!大人ならではのひとり暮らしは楽しくて深遠です。

海を見下ろす山頂の家で、自然のリズムと共に暮らす。

展示会やポップアップショップの開催などジュエリーデザイナーとして多忙を極めつつ、友人との外食や気ままなひとり旅を楽しみ、身軽な独身生活を満喫していた山田みどりさん。2020年にコロナ禍で仕事も海外渡航もストップしたことで、生活や考えが一変します。

山田みどりさん、自宅敷地からの眺め

眼下には海が広がる絶景。庭のベンチでワインやお茶を飲みながら、オペラグラスで行き交う船をのんびり眺める、至福の時間。

「40歳でシングルだったら自分の家を持ちたいとぼんやり考えていたのですが、日常が止まったことで家計画にエンジンがかかりました。普通は都内のワンルームマンションくらいからスタートするのかもしれませんが、私は偶然ネットで見つけた南伊豆の山を購入したんです」

山田みどりさん、自宅の山小屋

約1500坪の山まるごと自宅というスケールの大きさ。急勾配の坂を上りきった山頂にあるロッジ風の家は、フランス人の前所有者が自ら設計、建築を手がけた。

憧れていた海を一望できるロケーションと広大な敷地を手に入れ、理想の家の建築に向けて動き出します。

山田みどりさん、自宅の様子

海をのぞむ2階のアトリエは、光と風が心地よく通り抜ける。

「チェーンソーで木を切りショベルカーで道を開拓するところからスタート。力仕事は大変ですがすぐに慣れました」

ところが山頂のため重機が入れないなどの問題が発生し、新居の建築は頓挫。

「正直落ち込みましたが、せっかく手に入れた最高の環境を楽しまないともったいないと、当初取り壊す予定だった山小屋で暮らすことにしたんです」

山田みどりさん、自宅の様子

浴室へとつながるキッチン横のスペース。壁のオブジェは拾った木の枝や鳥の巣などで自作したもの。

山田みどりさん、自宅のディスプレイ

アトリエの棚にも自作のオブジェをディスプレイ。「旅先で拾った石や思い出の品をガラスドームに。最近は近くの海岸で拾った貝殻などもモチーフに」

記事は、後編に続きます。

山田みどりさん自宅の間取り図。

山田みどりさん自宅間取り

前の所有者がサマーハウスとして作った築15年ほど、約85平米の2LDK。子供部屋として使われていた2階奥の2部屋をつなげてクローゼットに。アトリエは寝室と兼用。

PROFILE

山田みどり/やまだ・みどり

ジュエリーデザイナー 43歳

世界中を旅して集めたパーツを使ったコスチュームジュエリー『グリン バイ エム』、ファインジュエリー『グリン ビジュー』デザイナー。

『クウネル』2025年5月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/吾妻枝里子、間取りイラスト/丹下京子

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『クウネル』NO.132掲載

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