歌舞伎座を始め、名劇場が集結する銀座。観劇のお供に、小腹満たしに特別に用意されたお弁当をご紹介します。
神田明神下 みやびのちび弁
神田明神にほど近く、江戸風情残る場所に料理屋を構えるこの店の得意は、「新江戸料理」。両手の中に入るほどの小さいお弁当の中にもその工夫は満載、コリコリした海藻類の和え物、酢飯の雑穀米など風味豊かな料理が随所にちりばめられています。締めの甘味には、笹巻きの中に入った小さな大福を。幕間時間が短いときなどには食べ切りサイズのこの量が実はうれしい!822円/銀座三越
亀戸升本のミニすみだ川弁当
保存料や合成着色料を使用せずにすべてが手作り。「亀戸大根たまり漬」
や「亀辛麹」、甘い玉子焼き、鶏つくねなどこの店でしか味わえないおかずがあり、ファンが多いお弁当。看板である「すみだ川あさり飯」をぐっと小さくしたのがこちらで、鉄板人気のおかずはそのままに。炊き込みご飯の上にのるあさり煮は江戸風味が味わえる看板料理です。870円/銀座三越
ゆしま扇の観劇弁当「ゆしま」
東京を代表する手土産として古くから知られる「笹巻すし」。笹の葉に包まれた小ぶりのお寿司は女性の口にちょうどいい大きさです。同様に、舞台鑑賞中でも口に入りやすいように整えられた小ぶりのおかずは、甘辛・酸味と味のバリエーションも豊富で少量ずつでも飽きさせない構成。自慢のおかずとお寿司のいいとこ取りになったこのお弁当は松屋銀座だけのものです。1,100円/松屋銀座
『ku:nel』2020年5月号掲載
写真 加藤新作/取材・文 藤田 優 /編集 黒澤弥生