備えあれば患いなし。マチュア世代こそ万全に。【hal 後藤由紀子さんの暮らしのエッセイ】
静岡・沼津で暮らしの道具の店『hal(ハル)』を営む後藤由紀子さん。50代ならではの装い、台所の工夫、人付き合いのコツなど、暮らしにまつわるさまざまなことを紹介した著書を多数出版しています。日々の生活から生まれるアイデアや気づきは素直で等身大。多くのファンの心をつかんでいます。そんな後藤さんの暮らしのエッセイをお届けします。
地震への備え、していますか?
「備え」といえば一番に思い出されるのが地震の備え。
私が暮らす東海地方も地震が起きる可能性が年々、高くなっているという話もあり、自治体レベルで防災を呼び掛けています。
我が家の防災グッズは使用していない大きなスーツケースにしまっています。 中身は簡易トイレやティッシュ、トイレットペーパー、マスク、軍手、防寒シートなど。
家が古いので万が一の際でもすぐに取り出せるよう、階段下が定位置になっています。外側がポリカーボネートで丈夫なことと、転がすことができるので、使用していないトランクがあれば防災グッズの収納、おすすめです。
ほかに、枕元と車の中にはあまり履かない靴を置いています。震災や災害時に慌てないよう、事前にできることはやっておきたいと常日頃から思っています。
心配性ゆえの備えですが、安心感につながります。
震災グッズに限らず、入院グッズもここ数年、用意していました。
中身はパジャマや歯ブラシ、タオル、靴下、リラックスウェアなど。
入院も災害と同様に急を要することなので、家族への負担も考えてひととおり用意しておくと安心です。
実は去年、入院することがあり、このグッズが活躍しました。
病院に長時間いるとなると不便を感じることもありますし、気持ちが塞ぐこともあるかもしれません。
いつも使い慣れているお気に入りのものがあれば、その憂いも少しは和らぎますね。
贈り物やお金関連も。日ごろから備えるようにしています。
ほかにも備えていることってあるかな?と思い返してみると、いろいろありました。
たとえば、友人や懇意にしている方へのちょっとした贈り物。地元では気の利いたものが手に入りにくいので、都心に出かけたときにまとめて購入し、ストックしています。
急に会うことになったとき、「ほんの気持ち」と渡せたら自分もうれしくなります。間に合わせを渡すのが嫌なので、自分も好きなものを人に渡したいという気持ちも。
ほかには、お祝いのために新札を用意したり、飲み会の際には小銭を必ず持っていったり。
考えてみると、私は心配性なところも大きいですね。荷物もつい多くなりがち。
でも、備えておくとやっぱり安心だし、心にも余裕が生まれる気がします。
「備えあれば患いなし」。春になったので、いま一度、備えを見直してみたいと思います。
※この春、出張halを予定しています。お近くの方はぜひ、遊びに来てもらえたらうれしいです。
4/13・14 吹田TRIP MARKET
4/20~5/9 鹿児島 グッドネイバーズ
4/26~5/5 名古屋 tonari
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この記事の
プレミアムメンバー
後藤由紀子
静岡・沼津で器と雑貨の店『hal』を営む。近著に『雑貨と私』(サンクチュアリ・パブリッシング)。ママ向けオンラインコミュニティ「ママカレ」(小田急電鉄)で講師を務めるほか、YouTube「後藤由紀子と申します。」も好評。voicy:ささやき女将のごきげんRadioも2022年よりスタート。
Instagram:@gotoyukikodesu、@halnumazu