【浅野順子さん】人生の断片が蘇る「わたしの心を震わせた名画」にまつわる7つの質問
人生で印象的だった映画を思い浮かべると、作品だけではなく、その時の情景や心情が一緒に蘇ってくるもの。数多くの映画を観てきた映画好き11人が愛する映画と、それにまつわる素敵なエピソードとは?今回はプレミアム・メンバーでもあるアーティスト・浅野順子さんにお話を伺いました。
『モンゴル』 Photo:Aflo
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PROFILE
浅野順子/あさのじゅんこ
アーティスト。独学で絵画を描き始め、独自のスタイルで創作活動を続ける。息子は俳優の浅野忠信さん。
映画にまつわる7つの質問
Q1.子供の頃に見た思い出の映画は?
A:『風と共に去りぬ』
洋画好きな母に、幼い頃からよく映画館に連れて行ってもらいました。多分5、6歳だったと思うので映画の内容はよく分からなかったのですが、クラシックな映画館に、『風と共に去りぬ』のポスターが貼ってあって、子供心に素敵だなと憧れたことを覚えています。
Q2.思い出に残るデート映画は?
A:『イージー☆ライダー』『大脱走』
『イージー☆ライダー』は、19歳頃、結婚する前の元夫と仲間達と、横浜から車に乗って東京まで観に行きました。帰り道は、映画の音楽をかけながら高速を走った記憶があります。『大脱走』は、スティーブ・マックイーンが履いていたミリタリーブーツがかっこよくて、そのデザインを真似してオーダーメイドでブーツを作ったのはいい思い出ですね。
Q3.笑いたい時に見る映画は?
A:『泥棒野郎』
ウディ・アレンの作品がすごく好きでほぼ全部見ているのですが、この作品は1969年に自作自演で作られた初期作品のひとつ。ウディ・アレン演じるひ弱な悪党が、失敗しながら犯罪を繰り返していく姿が笑えます。
Q4.泣きたい時に見る映画は?
A:『美女と野獣』
ディズニーのアニメ映画は子供の頃から好きでよく見ています。『美女と野獣』は、見るたびになぜか自然と涙が溢れてくるんです。
Q5.好きな映画俳優は?
A:浅野忠信、ジャック・ニコルソン、ウディ・アレン
浅野忠信の作品はほぼ全部見ていますが、親の欲目だけでなく一ファンとして、テレビよりも映画で存在感を放つ俳優だと思います。ジャック・ニコルソン、ウディ・アレンは出ている作品も含めて好きですね。
Q6.繰り返し見る映画は?
A:『シャイニング』
人が徐々に追い詰められていく怖さと、独自の色彩や絵の作り方、ジャック・ニコルソンの演技。すべてが好きでもう何十回も繰り返し見ています。
Q7.生き方に影響を与えた映画は?
A:『モンゴル』
浅野忠信がチンギス・ハーンを全編モンゴル語で演じています。モンゴルやカザフスタンで何ヶ月も過酷な撮影をしていたそうなのですが、撮影直前に、今まで覚えてきたモンゴル語が間違っていたことが判明して、たった1週間でセリフを全部入れ直したそうなんです。並大抵ではないプレッシャーの中で役者という仕事を全うしている彼の姿に、私も頑張らなくてはという気持ちにさせられました。
『クウネル』1月号掲載 取材・文/吾妻枝里子
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『クウネル』No.124掲載
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