【大人カジュアルコーデレッスン3】いますぐ真似できる「垢抜け」のためのひと工夫
canaria_rs(カナリア)さんの待望のスタイルブック『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より、大人カジュアルコーデのコツをご紹介するシリーズ。最終回となる3回目は、必見の着こなしレッスンです。コーデにメリハリがない、まとまらない。そんなとき、カナリアさんが実践している小技をふたつ伝授します。
※1回目【大人カジュアルコーデレッスン1】デニムもスウェットも洗練された印象に早変わり、2回目「【永久保存版・大人カジュアルレッスン2】小物やアクセでおしゃれを手軽に昇華。」よりつづく
トップスのインは無造作な「へ」に
たとえばデニムにダボっとしたカットソーを合わせると、なんだか寸胴に見えたり、脚が短く見えたりしてしまいます。それを回避するのに有効なのが、トップスの裾をボトムにインすること。インすることでトップスの丈がコンパクトになれば、その分、脚の縦の面積が大きくなります。それによって脚長に見えるし、全体のバランスもよくなります。
でも、インはしたものの、なんとなくしっくりこない。なんだかあか抜けない……ということがありませんか?そんなときの私のおすすめは、裾を無造作な「へ」の字にすることです。裾のラインが右から左までまっすぐ一直線になっていると、上下がパキッと分かれすぎてしまい、あか抜けない印象が残ってしまう気がします。
そこで、左右のどちらかを長めに出して、あえて無造作な「へ」の字にしてみてください。自然なうえに、ウエストまわりもすっきり見えます。ちなみに私は、トップスをインがしやすいように少し大きいサイズのパンツを買うことが多いです。
シャツの袖は「ラフにざっくり」でこなれ感を
寒さが厳しい時期はなかなかできませんが、基本、長袖は袖をたくし上げたり、まくったりするのがマイルール。細い手首を見せたほうが女性らしく映るし、抜け感も出るのでコーデも軽やかになります。カットソーやニットだったらくしゅくしゅとたくし上げればOKですが、少し難しいのがシャツです。シャツの場合はカフスボタンをはずして数回まくりますが、ここできっちり整えてしまうと、あか抜けません。あえて、無造作に折り返すほうがおしゃれに見えます。
まず、手首とひじの中間くらいに折り目がくるように、袖を折り返します。折り目になった部分をさらに小さく一折り。最後に袖口部分を少しくしゅっと遊ばせれば完成。きっちり折るのではなく、 “ラフにざっくり”が、こなれ感を出すポイント。
シャツはシルエットがシャープなので、どこかにラフさをつくらないと、お仕事感が出てしまったり、堅苦しくなったりしてしまいます。なので、ラフにまくってリラックスモードを漂わせるのが大事。ちょっとのことですが、コーデの仕上がりがぜんぜん違ってきます。
「同志の皆さんへ」
2023年、私の夏は、この書籍の制作とともに過ぎていきました。じつは同時期に引っ越しを控えていたこともあって(このお話はまた改めて)、怒涛の撮影3デイズを終えてからも、段ボールに囲まれながら写真を選んだり、校正をしたりと、担当の編集者さんと何度もやりとりを重ねながら、少しずつ本が出来上がっていきました。
全176ページ。50代のいまの自分の中にある「好きなもの」をすべて出し切った感じがしています。この本を手に取ってくださる皆さんとそんな思いを共有できたら、こんなに嬉しいことはありません。私たち、いくつになっても、好きなものを信じながら胸を張って生きていきましょうね。(須藤理可)
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『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』(エムディエヌコーポレーション)
写真/黒川ひろみ、ヘアメイク/村田真弓
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プレミアムメンバー
カナリア
1969年生まれ。自身のコーディネートや等身大の暮らしを綴ったブログ『Canaria Style』やSNSが、大人の女性たちから人気を集める。不定期で自作のアクセサリーも販売。
https://ameblo.jp/pikoriino/
Instagram:@canaria_rs