【後編】暮らしの達人に聞く“限られた空間で広々と暮らす”ための部屋づくりのコツとは？
もっとコンパクトに、きれいにすっきり暮らしたい……けれど、意志も環境もいまだ整わず、という人は多いでしょう。今回は素敵に悠々とコンパクトライフを送る『アバヌ』オーナー・大坂友紀子さんのお部屋訪問の後編。暮らしに変革を起こすヒントがたくさんありますよ！
PROFILE
大坂友紀子／おおさかゆきこ
『アバヌ』オーナー。2005年に代官山で店をオープンしたのち参宮橋に移転。フランスのものを中心にしたセレクトに定評がある。http://havanejp.com
デッドスペースも有効活用して片付けをラクに
参宮橋でフランスの雑貨や服を扱うセレクトショップを営む大坂友紀子さんが暮らすのは、お店近くにある58平米1LDKのマンション。ここで夫と次女（22歳）、猫と生活しています。
収納に必須なキャビネットやチェストは、ものが散らからないように使い方も工夫。3人分の持ち物をどうやって収納しているのか、気になります！
「1LDKなので何をするにもリビングにものを持ってくることが多いんです。そこで、引き出し収納はものの場所を決めるのではなく、人で分けることにしました。ここは自分の引き出し、と決めておけば何を入れてもいいし、中はぐちゃぐちゃでも気にならない。それぞれ、自分の動線に合わせてものを出し入れできたほうが片付くんです。私はリビングの引き出しにアクセサリー類を入れていますが、帰ってきて外したネックレスやリングを、そのままリビングに置きっぱなしにすることがなくなりました」
壁の赤い色は自分でペイント。「だいぶ色が禿げてきたので、違う色に塗り直そうかと」
1つしかない部屋は寝室とクローゼット。背の高いロッカーが大量の服やバッグなどの小物の収納兼、夫婦と子どものスペースを分ける間仕切りにもなっています。
「和菓子屋だった実家の従業員用のロッカーを、自分でペイントして好きな色に塗り直しました。これのおかげでプライベートな空間もできてよかったと思います」
花や緑が溢れるベランダにはテーブルと椅子が。天気のいい日はここでランチも楽しむ。
暮らしにフィットするように家具や収納を見直し、DIYもしながら少しずつ作り上げてきた今の家に、とても満足しているという大坂さん。
「この広さでも、それぞれが好きな映画を見たり、趣味のことをしたりして、ひとりの時間を思い思いに過ごせています。夫婦2人の生活になったらフルリノベーションもしたいし、気軽に友人を招いたりできるので、この先の暮らしもまた楽しみです」
大阪友紀子さんのYouTube動画も公開中！
『クウネル』9月号掲載 写真／玉井俊行、取材・文／矢沢美香
『クウネル』No.122掲載
やっぱり、家が好き！
- 発売日 : 2023年7月20日
- 価格 : 980円 (税込)
