紫外線が強い今こそ対策を!大人のシミの疑問と解決策をプロに聞いた【後編】
日焼けやホルモンの乱れなどによって、年々、シミは濃く、広がっていくもの。シワは気にしないけれどシミだけはなくしたい……と治療を考えている人も多いよう。どんなケアをすればいいのか、大人のシミの疑問と解決策を4人の専門家に取材しました。
目 次
PROFILE
ウェルクリニック院長/根岸圭さん
東京女子医科大学医学部卒業。医学博士。レーザーなど照射機器の日本人用設定も行なってきたベテラン医師。
ビューティサイエンティスト/岡部美代治さん
大手化粧品メーカーで製品開発などを長年手がけた、美白化粧品の進化を知るプロ。
ビューティエディター/松本千登世さん
女性誌で美容や人物インタビューを担当。著書多数。化粧品や生活習慣が、肌も気持ちも変えることを実感。
美容・医療ジャーナリスト/海野由利子
効果実感できる美白化粧品が増えた’90年代からシミ取りレーザーを体験取材、シミ、色ムラの改善策を発信。
うっかり日焼け、どう対処すれば?
強い日差しでなくても、メラニンの〝即時黒化〟という反応ですぐに肌が黒ずむことがあり、シミや肝斑が悪化します。肌がほてるほどなら、まずタオルなどで冷やします。肌にほてりやひりつきがなければ、2週間ほど集中美白ケアをするとよいでしょう」(根岸さん)
「シートマスクを毎日または1日おきに使う、シミが濃くなりそうな部分に美白スポッツを使うのも悪化を防げそうです」(海野)
いい飲み薬やサプリはある?
「日差しを浴びる前に飲むサプリやシミケア用の医薬品などの製品が増えています」(岡部さん)
根岸さんのクリニックでは「抗酸化作用の強い高濃度のビタミンCを処方しています。アスタキサンチンは全身の不調や肌のケアにもよいです。ただ〝飲む日焼け止め〟だけでは日焼けは十分に防げないのでご注意を」
基本のケアも忘れずに。「サプリだけでなく、バランスの取れた食事×良質な睡眠×適度な運動×正しい入浴も肌には重要です」(松本さん)
ケアのステップを増やしたくない!
美白ケアは継続が効果につながるので、シンプルケアでも十分。「手間や時間をかけずにできる美白、色ムラケアなら保湿。化粧水でも肌の透明感は叶います」(松本さん)「そもそも、きれいな肌になりたいのでしょう?美白コスメは肌にごりのあらゆる対策を考えた設計になっているから、基本のアイテムを1品替えるだけでいいんです。ともかく、1つ使い始めてみることが大事です」(岡部さん)
日焼け止めはSPFだけで選んでいます
今や日焼け止めは紫外線を防ぐだけではありません。美白やエイジングケアなど大人に嬉しい多機能タイプ、くすみや毛穴を目立たせず美肌に整えるもの、使用感触の違うものなど実に多彩。
「その日の予定や使用感の好みで使い分けると、もっと便利で快適」(海野)
「美白ケアの効果はすぐには出ないけど、シミやくすみが気になるなら、高い日焼け止め効果があって瞬時に肌をきれいに見せるメイクアイテムもおすすめです」(岡部さん)
日焼け止めでエイジングケアもしたいなら
日焼け止めを肌タイプや仕上がりで選ぶなら
メイクで紫外線を防ぐなら
『クウネル』2023年5月号掲載
写真/池田敦〈cask〉、取材・文/海野由利子、編集/矢沢美香
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『クウネル』No.120掲載
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