スタイリスト・飯田聡子さんがお金について考える。お金に自ら稼いでもらえるよう、運用を勉強しています
「あれば安心」のお金ですが、どれくらい必要で、どんな風に使うのが快適かは、人によってちがいます。「これから」を見据えたお金との心地よい関係についてさまざまな価値観の方に伺いました。
飯田聡子/いいださとこ
スタイリスト 52歳
雑誌のほかTVで活躍のスタイリスト。漢方、薬膳 の知識を生かしてハーブティー〈39TE〉のプロデュースを手がけるなど食への造詣も深い。
飯田聡子さんには、憧れの60代がいます。
「福岡の糸島という、アーティストが多く住む町で、生き生きと暮らしているかつての師匠が本当に素敵で......。スタイリストの仕事の傍ら、農業をしたり、暮らしをとにかく楽しんでいて、ワークライフバランスが絶妙なんです」
あんなふうに豊かに暮らしたい。そう思うと、やはり、お金はある程度あったほうが安心で幸せです。そのために、飯田さんがいま、コツコツ学び実践しているのがお金の運用。ファッション業界の仲間たちに「金融の師匠」といわれるほどになったきっかけは?
「もともと『あれば使う』というタイプで、お金の管理なんて考えたことも なかったんですよ。でも数年前の『ステイホーム期』に、ユーチューブで投資のチャンネルを目にする機会があり、 興味をもったのです」
探求派タイプの飯田さんはどっぷりハマり、さまざまなチャンネルを見比べ、自分なりに分析したり、知識を深めました。そして、いざ実践。
「とりあえず証券会社に入って、口座を開いて、少し株を買ってみようと思い、 それから少しずつ広げていますね。株を買うと、この会社が未来にどういうことをするのか?ということや、企業の姿勢なども知るようになって、社会の動きにも敏感になりました」
ニュ ースで見るより、世界の情勢がダイレクトに感じられ、「自分ごと」として 捉えられるようになったと話します。
「お金にも自ら稼ぐ能力があるのだとわかり、そこが面白い。最初に株を買う時だけは、見極めが大事ですが、あとは基本的には放っておくだけ。あまり細かいところに一喜一憂せず、どっしりと構えているほうがいいみたい。少しずつでもお金が増えているのが楽しいし、もっと早く始めていればよかったな〜と思いますね」
『クウネル』2022年11月号掲載
写真/柳原久子、杉能信介(石黒さん)、 取材・文/鈴木麻子
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『クウネル』No.117掲載
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