TVなどでおなじみマナー講師の諏内えみさんにエレガントに見える備えについて、「所作編」からに続いて聞きました。
贈り物ノートを1冊作りましょう
お祝いやお返しなどの項目を書きとめる贈り物ノートがあると、次の局面で迷ったり慌てたりしません。
久しぶりに会った際も「その節は~」とスムーズにお礼を伝えやすくなります。スマホのメモ機能でも構いません。いつでも見返しやすい形にしましょう。
冠婚葬祭は日々の備えで大人の余裕を
新札のほか、ご祝儀袋や香典袋などは日ごろからストックをしておきましょう。用意があれば突然のことにも慌てず対処できます。葬儀関係は突然のことが多いため、とくに備えが重要。服装はもちろん、アクセサリー小物類のマナーも見直しておきましょう。
「風呂敷」を日常で使いこなしましょう
風呂敷は便利なうえ、エレガントな所作に欠かせないものです。着物でなくてもぜひ使ってみてください。手土産を渡す際は、風呂敷をサッとたたんで脇に置いてから手土産を渡します。これから選ぶなら、お祝いでもお悔やみでも使える紫の無地がおすすめです。
お茶席だけじゃない「懐紙」の魅力
茶道でおなじみの懐紙ですが、日常でもたいへん役立ちます。ティッシュやハンカチ代わりはもちろん、メモ帳やポチ袋代わりにも使えます。透かしや型抜きなど種類も豊富。文具店などで購入できるので季節に合わせて懐紙入れと一緒にお好みのものを見つけて。
諏内えみ(すない・えみ)さん
結果を出す「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。オールアバウト マナーガイド。テーブルマナーや美しい立ち居振る舞い、会話、社交術を指導。女優のエレガント所作指導やTV出演も多数。著書に*『世界一美しいふるまいとマナー』(高橋書店)他。
『ku:nel』2019年7月号掲載
イラスト ヒラノトシユキ/取材・文 結城 歩