静岡・沼津で暮らしの道具の店「hal(ハル)」を営む後藤由紀子さん。
50代ならではの装い、台所の工夫、人付き合いのコツなど、暮らしにまつわるさまざまなことを紹介した著書を多数出版しています。
日々の生活から生まれるアイデアや気づきは素直で等身大。多くのファンの心をつかんでいます。
そんな後藤さんの暮らしのエッセイをお届けします。
■ジメジメ=不調。察知方法は前髪!?
全国的に梅雨入りしましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は元気です!……と言いたいところですが、梅雨時期はどうも、体調がすぐれません。
もともと低血圧なうえに筋肉量が少なく、暑さにも弱いので、この時期特有の湿度が高くじっとりした感じが苦手です。
湿気のせいか身体が重くてだるい……。私の場合は前髪がくるっとクセづくのが不調のサインです。
さらには低気圧が関係しているようで、雨模様だったり台風のときだったりすると、いつも以上に体調がすぐれないのです。
そんなときは、仕事も家事もはかどらないのが分かっているので、大人しくしているのが一番。なるべく家でできることを探して、温かい飲み物(主に白湯)を飲んでときどき横になるなどして、時が経つのを待つことにしています。
私なりにこの時期に試していることをご紹介します。
- お風呂にじっくり入って心身をゆるめる
- 1時間ごとに水分を摂る
- 予定を詰め込み過ぎない
- 次のアクションに移るときは10分でもいいから休む
- 身体を冷やさない、カフェインを控える
など……。あとは、体力と筋力をつけるため、なるべく歩いたりジムに通ったりも。
この時期に無理をすると、夏本番になったときに夏バテをしてしまうことが多いので、なるべくゆったりと過ごすように心がけています。
■香りや洋服、小物で気分を上げるのも大事。
この時期のモヤモヤとした体調不良は気分にも大きく左右される気がするので、なるべく気持ちを上げることも大切です。
そんなとき、頼りになるのが「香り」。
出掛ける前に香りのスプレーをシュッとひと拭きしたり、お風呂でキャンドルを焚いたりも。自宅やお店にはポプリを置いたりしています。
とくにラベンダーの香りをかぐとリラックスできるので気に入っています。
ほかにも、雨の日でもご機嫌になれる小物を使ったり、気分が上がる明るい色の洋服を着たりすることも。
むしろ雨の日が待ち遠しくなるようなお洋服やグッズがあると「梅雨も悪くないな」なんて思えるかもしれませんね。
お洋服といえば、この時期は洗濯物問題に頭を悩ます方も多いのでは?我が家は子どもたちが独立したので洗濯物の量がグンと減り、以前よりはましになりました。
いまは、どうしてものときはコインランドリーに行って乾燥機だけかけることに。洗濯物がカラリ・ふわふわだと、やっぱり気持ちがいいですからね。
ほかにも、クローゼットに扇風機を当てるなどして、湿気がこもらないような工夫もしています。
■自分がご機嫌になれる方法を知っておく。
梅雨時期だけに関わらず、心も身体も元気になれないときって誰でもありますよね。
私もしょっちゅう、そう。そういうときは、ひたすらゴロゴロして自分を甘やかしています。
無理をしても逆効果。「そういうときもあるよね」と半ば開き直ると、いつのまにか気持ちも晴れて、身体も軽くなる気がします。
なるべくストレスを溜めないよう、なるべく元気な心でいられるよう、自分がご機嫌でいられる方法を知っておくといいなと思っています。
私の場合は、泣ける映画を観てすっきりしたり(いわゆる涙活というものですね)、推し活をしたり、おいしいものを食べたり。夫と近場の温泉に行ったりするのもストレス発散のひとつです。
今年の梅雨明けはいつ頃かしら……。湿気と低気圧対策をしながら、自分のご機嫌を上手にとって、この梅雨を乗り越えたいと思います。