味噌作りや梅仕事など、季節の手仕事に定評のある料理家のスズキエミさん。2022年3月に著書『季節を味わう手仕事レシピ』(主婦の友社)を上梓されました。
季節を追いかけるように手仕事を楽しんでいるというスズキエミさん。作ってすぐに食べられるものもあれば、時間をおくことで出来上がるものや、よりおいしくなるものも。
著書には86ものレシピが収められていますが、その一部をご紹介。シリーズの最後には、スズキエミさんの特別インタビューも。どうぞお楽しみに。
スズキエミさん・季節を味わう手仕事レシピ
春だけのお楽しみ、「うど×いちご」を組み合わせて
冬から春へ。新しい季節のはじまりをみずみずしく彩るのが豊富な柑橘類と真っ赤ないちご。
包丁を入れるたびに甘ずっぱい香りがはじけるように広がり、春がきた幸福感に包まれます。
うどといちごのマリネ
●材料(作りやすい分量)
うどの茎(下処理したもの*)…1本分
A 米酢…大さじ1
塩…ひとつまみ
砂糖…小さじ1/2
米油…大さじ1
*うどの下処理については 【スズキエミさん・季節を味わう手仕事レシピvol.1】期間限定、春から初夏の味。うどの皮のきんぴら。
●作り方
1)うどの茎は薄い輪切りに、いちごは4mm厚さの輪切りにする。
2)A をよくまぜ、うどといちごを加え、さっくりとあえて10分おく。
いちごの香りが抜群にきわ立つビネガー。
いちごのビネガー
●材料(作りやすい分量)
いちご … 400g
氷砂糖 … 420g
米酢 … 320ml
●作り方
1)びんに入れる
いちごはへたをとり、清潔な保存びんに入れ、氷砂糖、米酢を順に加える。1 日1回はびんを振って全体をなじませる。砂糖がとけたら飲みごろ。1カ月ほどで実はとり出す。
保存期間:常温で3カ月
スズキエミ
料理家。料理教室「暦ごはんの会」、オンライン料理教室「一汁一菜暦ごはん」主宰。宮城県生まれ。夫と小学生の息子との3人暮らし。
素材の持ち味を生かし、日本の季節を身近に感じられるようなごはん作りを、書籍や雑誌などで提案している。「時間はかけずに気持ちをかける」をモットーに紡ぎだされるシンプルなレシピが人気。著書に『四季を味わうにっぽんのパスタ』(立東舎)、『ずっとつくれる野菜ごはん』(主婦の友社)など。
Instagram:@suzukiemi.gohan
※本記事は『季節を味わう手仕事レシピ』(主婦の友社)からの抜粋です。
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季節を味わう手仕事レシピ
料理家のスズキエミさんが長年、続けてきた季節の手仕事の集大成的一冊。春夏秋冬、その時期ならではの保存食や常備菜のレシピのほか、祖母仕込みのあんこの手仕事やハレの日のお赤飯のレシピなども収録されている。
『季節を味わう手仕事レシピ』
撮影/野口祐一 再構成/結城 歩