フランス人は食パンを食べないって本当?パリマダムに聞く「私が食パンを食べない理由」

イヴ・ラルディさん

バゲットが主食のフランスですが、当然食パン(パンドミー)だって、売られています。でも、やっぱりパンドミーは「食べるのは稀」 と言う人がほとんどのようで……。

その理由には諸説ありますが「イギリスから来たものだから」という驚きの説を唱える人も。実際、四角型の由来はイギリスとされており、美味しいパンに自負があるフランス人はつい「ウチの以外は認めない!」となってしまうのかもしれません。

パリ首都圏の都市再開発計画『グラン・パリ』で働くイヴ・ラルディさん は、日々の食事にバゲットが登場する、至ってフランス人らしい食生活を送っています。彼女に「フランス人は食パンを食べないって、本当ですか?」 と尋ねてみると「皆がそうというわけではないけれど」と前置きしつつも、多くの人はフランスの食パンであるパンドミーをそれほど食べていないと思う、と言います。
実際ご自身も、クロワッサンやバゲットは大好きだけれど、パンドミーが食卓にのぼる回数はそれほど多くないのだとか。
その理由とは?

キャレ・パン・ド・ミ4

「パンドミーが登場するのは、クロックムッシュや サンドイッチなど、これとはっきり用途が決まったメニューの時だけ。お昼や夜の食事に合わせて出てきたりすることはありません。パンドミーは少し甘さがあるため、そもそも食事には合わないと、フランスでは考えられています。また歴史的にも、パンドミーはフランスのものではなく、かつ工場で生産されているものがほとんどなんです」とのこと。
さらに、イヴさんは続けます。

「そんな食パンに対して、バゲットなどのフランスのパンは、職人が手腕を生かして、誇り高く作っています。数十年前にパンの質が見直された時期があり、それ以降フランス人は、正しい小麦を使い、さっくりと焼きあがった、美味しく質の高いパンを求めるようになったからではないでしょうか」

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