日本全国の職人技に出会えるセレクトショップ『日本百貨店』のバイヤー・日暮学さんが、素敵なグルメをセレクトする連載企画です。
今年もおいしいお鍋の季節がやってきました。今回、日本百貨店から紹介するのは、お鍋の名脇役たち。ちょい足しするとガラリと変わる変わり種の具材や調味料が、主役をしっかり引き立ててくれます。お鍋の脱マンネリにはもちろん、お鍋以外の料理にも使える超優秀な逸品を集めました。
教えてくれたのは…
『日本百貨店』バイヤー・日暮学さん
黎明期から店舗運営に携わり、大型店「日本百貨店しょくひんかん」の立上げや、
旗艦店となる「日本百貨店にほんばし總本店」をはじめ各店のMDを監修。売場に合わせた商品仕入やオリジナル商品の開発を行う。ニッポン各地の「スグレモノ」を発掘するため全国を飛び回る日々。
Instagram:@highig_22
#01 『麸屋藤』たま麸
「愛知県岡崎市で生まれた、脇役どころかもはや主役級の存在感を放つとっておきのお麩。なんと言ってもこの大きさと見た目がポイント!お鍋やスープに入れると、もっちりとろ~り食感で、食べ応えも十分です。作っているのは大正14年創業の『麸屋藤』さん。機械生産が主流になるなか、今でも一子相伝の技術で、ひとつひとつ手焼きで作られるこだわりのお麩です」
#02 『一梅酢』手搾りだいだいぽん酢
「愛媛県より私も愛用している手搾りぽん酢をご紹介します。本醸造のお醤油に、愛媛県産の柑橘・ダイダイ果汁を入れた爽やかな風味が特徴です。地元の柑橘農家から仕入れたダイダイを、なんとひとつひとつ手搾りしています。皮の苦味が入らないように丁寧に搾り、果汁のみを使用しているので、雑味がなくとてもまろやかな味わいに仕上がっています。寄せ鍋や水炊きのさっぱりしたお鍋に。ぽん酢好きも唸る逸品です」
#03 『かんずり』吟醸生かんずり6年仕込み
「かんずりとは新潟県妙高市に伝わる伝統調味料で、唐辛子に米糀、柚子、食塩を加え長期間発酵・熟成させたものです。辛味だけでなく発酵と熟成によるコクや旨味も味わうことができます。そんな新潟県『かんずり』の吟醸生かんずりは、通常の倍の期間の6年間熟成させたプレミアムなかんずり。角がとれたまろやかな味わいは、鍋料理にはもちろん、焼鳥や刺身にも◎。ちょい足しするだけで深いコクが生まれます」
#04 『櫛野農園』生ゆず
「大分県より“進化系ゆず調味料”の登場! 唐辛子は使わず大分県産のゆず皮と塩のみで仕上げた生ゆず。とにかく香りが抜群でどんな料理とも相性がよく、ほんの少し加えるだけでゆずが爽やかに香り、ワンランク上の料理に仕上げてくれます。鶏肉との相性抜群なため、水炊きやちゃんこ鍋にもぴったりです!」
#05 『堀内製油』焦がしにんにく黒マー油
「熊本ラーメンに欠かせないご当地調味料『黒マー油』。油一筋70年の老舗堀内製油が原料にこだわりにこだわって作り上げた焦がしにんにく黒マー油。一番搾りのなたね油と熊本県産のにんにくを使用、香ばしくパンチのある味わいです。ラーメンだけでなく、もつ鍋や白湯鍋にピッタリ。焦がしニンニクの香りが食欲をそそります!」
他にも、日本百貨店のWEBでは『いい味、出します。お鍋の名脇役』と題し、鍋にまつわるおすすめアイテムを紹介中!ぜひチェックしてみては?
●いい味、出します。お鍋の名脇役フェア
https://www.nippon-dept.jp/shop/pg/1pot21/
※店頭でのフェアは期間終了
日本百貨店
「ニッポンの百貨をおもしろく。」をコンセプトに、日本の人やモノを愛してやまない私たちが、全国各地のスグレモノを発掘。そのモノの周辺や背景にある「人」「心」「技」「文化」を大切に、日本百貨店ならではのユニークな切り口で新編集して、「ニッポンの百貨」をお届けします。東京・神奈川を中心に8店舗とオンラインショップを展開。