「100人中98人にそっぽを向かれても2人には最高!と愛される店に」 『TOKYO APARTMENT STORE』が原宿にオープン。

TOKYO APARTMENT STORE

大人の女性のひとり暮らしをイメージしたインテリアショップ『TOKYO APARTMENT STORE』。世界各地の、使い継がれているヴィンテージ家具や物語を秘めた雑貨などを集めた、テイストも年代も違うカオスな空間。ちょっと不思議でワクワクする、新しいスタイルのショップをご紹介します。

上質なドレスにヤモリのオブジェも!

好きなものに囲まれて暮らしたいけれど、そこには統一感というセオリーを植え付けてしまいがち。そんな壁を超えた、” 美しい “ “かっこいい “目線でセレクトされた世界中の家具や雑貨がこの店の主役です。

ヤコブセンのレアなテーブルセットに、NEW YORKの上質素材のドレス、ゼブラ柄のソファーにロココ調のパーテーション、中には床からキノコも…。レイアウトされているのは、50年代ヴィンテージから現代まで、トラディショナルやビビッドが入り混じった存在感のある逸品。作られた時代も色彩もテイストもごちゃまぜの空間がテーマのひとつなのだそう。

じっくり1点1点を眺めるうちにモノの発する存在感に引き込まれる。

注目の若手デザイナー、ルーク・エドワード・ハルによる陶器シリーズ、リチャード・ジノリの<ネプチューンの旅>も。

大胆に植物をあしらったオリジナルのパーテーション。

眺めるだけでも楽しい存在感のある小物たち。

配色のきれいなリチャード・ジノリの食器。

ヴィンテージバッグは上段左から、YSL、LANVIN、下段左からDior、Gucci

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「なにこれ?って言われたい。100人のうち98人にはそっぽを向かれるかもしれない。でも2人には最高!って言ってもらえる。そんな店を作りたかったんです」とはクリエイティブディレクターの鵜飼健仁さん。

「美しいかっこいいもの、素晴らしいものには、国や時代やテイストを超えた圧倒的な力があります。それらが混在するカオスにこそ、枠にとらわれない自由がある気がします。わがままに生きましょう」とも。

統一感という思考に慣れた私たち。店内に足を踏み入れた瞬間は、どこか落ち着かない気分になるかもしれませんが、じっくり1点1点を眺めるうちにモノの発する存在感に引き込まれる魅力があります。

TOKYO APARTMENT STORE
60年以上経ても新鮮で美しいモーエンセンの一人掛けチェア。

自由で大らかなインテリアと暮らす

店内でひときわ存在感を放つのは木と革を組み合わせたスパニッシュチェア。1959年、デンマークのデザイナー、ボーエ・モーエンセンが、スペインの伝統的な様式からインスパイアされて作った椅子で、製作から60年以上経ても、モダンで美しく、存在感だけでなく、背面と座面に貼った厚手の1枚革が使うほどに柔らかくなって体に馴染む座り心地。製作から60年以上経ても、モダンで美しく、存在感を放つ1脚です。

「当時はこんな発想はどこにもなかったんです。幅広の肘掛は、ウイスキーのグラスを置いたりするのにジャストサイズ。モーエンセンは、このスパニッシュチェアを自分のために作ったそうです。家でひとりでくつろぐのに、こんなモダンで美しくてリラックスできる椅子はないんじゃないかって思います」。

1点1点が個性を放ち、物語を秘めた家具や雑貨は、手で触れたり、見ているだけでも楽しい。テイストはバラバラでも、”好き” “素敵” の視点で集めたモノに囲まれた暮らしもアリなのだと、気づかせてくれます。
好奇心気分で、1度のぞいてみては?

取材・文/牧田ちえみ

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