【気持ちのいい人生を歩く練習1】愛犬の死を乗り越えて。「すべての不幸の源は、執着なのかも?」

引田かおりさん

引田かおりさんの新刊『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)が話題です。惹かれるのは、潔よく、示唆に富んだタイトル。長らく家族を優先して暮らし、自己肯定感に乏しかったという引田さんが、「NO」という練習を重ね、自分自身の「好き」を優先した先にみつけた気持ちよさについて、紹介してまいります。シリーズの最後には引田かおりさんのインタビューも。


大きな引き出しチェストを手放しました

「なくてはならない」と思っていました。「いなくなったら絶対困る」と思っていました。2020年の夏に、大切な家族の一員だった犬が、静かに死にました。歩けなくなり、食べられなくなって3日。それは見事な最期でした。犬まわりのものが入れてあった引き出しを片付け、使ってもらえそうなものは保護犬の活動をしている方に送りました。あとに残った、ガランと空っぽの引き出し3段。

引田かおりさん
新しい「ビスレー」のキャビネットは、パソコンの机の脇に設置。 手を伸ばせばすぐに届く距離で、事務作業が手早く進むようになりました。 丈夫なスチール製で、質実剛健なデザインも気に入っています。(写真/濱津和貴)

その引き出しがあったのは、テレビや雑誌などで何度も取材を受けた、わが家のシンボルのようだったチェスト。ハンカチ類やカトラリー、薬に文具類など、暮らしまわりの細々したものを収めていた、計16個の引き出しの大きな家具です。「悲しいけど、大丈夫。しっかり生きていくからね」。愛犬にそのことを証明でもするかのように、片付けて片付けて、片付けました。今できることをやることで、「できることをやり切ったんだ」と思いたかったのかもしれません。

引田かおりさん
「ビスレー」が優秀なのは、オプションの収納パーツが充実していること。ごちゃごちゃしがちなコードや道具類も、すっきり収まります。 1段は空にして、「とりあえず」のもの入れに。心の余裕につながります。 (写真/濱津和貴)

そうして文房具だけを入れる引き出しを新しく買い、チェストと別れを告げました。それまでも自分は執着が少ないほうで、ずいぶんいろんなものを手放してきたつもりでしたが、「絶対に必要」は、思い込みだったと気づかされました。すべての不幸の源は、執着。今手元にあるものは大切にするけれど、執着したくはありません。今まで本当にありがとう! そして、さようなら。

引田かおりさん

※本記事は『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社刊)からの抜粋です

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