服はたくさんあるのに、着たい服がない……。そんな声をよく聞きます。延べ500人のおしゃれ指南をしてきたパーソナルコーディネーター植村さんに、クウネル世代のおしゃれで気をつけたいこと7つを聞きました。
1今の自分と向き合う
どういう雰囲気をつくるか? どんな印象を持たれたいかをじっくり考察。体型や肌質の変化により、似合うと思っていたものが似合わなくなってしまっているかもしれないし、またその逆も。いったん固定観念を捨てるのです。
2流行は「乗る」のではなく「沿う」
流行に左右されて、流行りの服を着る必要はなし。ただ、スカート丈やシルエット、素材などその時の流れというのがあります。「懐かしい感じの人」になるか、「今っぽいお洒落の人」になるのかは微かな差かもしれません。
3 どんなアイテムも試着してから
どんなアイテムも必ず試着。ネットで購入した服も届いたらすぐ試着。似合わなかったら可能なら返品を。失敗品が手元にある場合は「もったいない」と無理して着ないように。そこからスタイルの軸がずれていくことも……。
4長く着るにこだわりすぎない
上質なアイテムを大切に着るのは素敵なことです。でも長く着られるものにこだわりすぎると、どうしてもベーシックなアイテムばかりになってしまい、ファッションを楽しむことが難しくなっていきます。
5洋服をきれいに着る
カジュアルなスタイルであろうと、エレガントなスタイルであろうと、洋服をきれいに着ることは基本中の基本。シワシワはもちろん、たたみジワもNG。着崩すときも、一度きれいに着てから着崩していくように。
6カジュアルにはエレガントさをプラス
カジュアルすぎる装いはご近所着にしか見えないという事態も……。エレガントなアイテムをプラスすることが必須です。たとえば、ボトムスがカジュアルな場合、デザイン物のトップスなど女性らしいアイテムの追加を。
7靴がコーディネートを仕上げる
同じ服装でも合わせる靴で全体のテイストは変わってきます。素敵なスタイルも、足元のセレクトを間違うと安っぽくなってしまうかも。お手頃価格のものが混ざるシンプルスタイルも、足元のセレクトでランクアップ。
『ku:nel』2019年11月号
写真 柳原久子/取材・文 鈴木麻子