再びステイホームになったゴールデンウィーク中にクロゼットの断捨離をした人も多いはず。気に入っているのに捨てられずにいる洋服のなんと多いこと、そんな方にオススメしたいのが染め直しです。服を新たによみがえらせる方法を、<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの石黒美穂子さんがレポートしてくれました。
桐生の創業100年を超える染色工場から生まれたブランド桐染。
現在、4代目の代表を務める平本ゆりさんが元グラフィックデザイナーだった手腕を生かしてブランディングして様々なプロダクトを展開しています。桐染の代表的なアイテムである浴衣や帯などは、伝統技術で染めたモダンで流行に左右されない飽きのこないデザインです。
洋服の染め直しは染色工場の技術を生かして洋服を生まれ変わらせるというSDGs的なアイディアでメディアにも注目されています。
「染め直しとは文字通り、お洋服を染めて直す事。古くなって色あせたり、シミがついてしまったり、柄や色が派手に感じて着れないお洋服を、染める事で新しいデザインに生まれ変わらせる事です。」と平本さん。
年に4~5回に分けて染め直しを受け付け。季節ごとによって染め直しの色が変わります。たとえば、春はさくら色、初夏は藍色といった具合に……。一色で染める地染め、グラデーションに染める暈染(ぼかしぞめ)や模様のような柄に染める籠染(かごぞめ)の3種類です。
今回、私が染め直ししたのはシャツ1枚とTシャツ2枚、全て全体を一色で染める地染めでお願いしました。
気に入っている服はついついヘビロテしてしまう性分でグレーのシャツは生地の薄い素材感が程良くて、夏の羽織ものとしてバッグに入れて持ち歩くほどでした。しかし、いつの間にか肩のあたりが色褪せてきたので、襟を出してセーターのインナーにレイヤーコーデしていましたが出番は少なくなっていました。
桐染から届いたシャツの何と美しいこと!!まるで初めからこの色でデザインされたかのような仕上がりに大満足!また、2枚のTシャツもそれぞれプリント部分の染まり具合もとても自然な色合い。素敵に生まれ変わって、汚れじみが気になっていたのが信じられないくらいです。
5月受付分の染め直しカラーははダークネイビーとブルーです。お気に入りの洋服が新たな一枚になり、蘇ってくるなんて嬉しいではありませんか!
捨てられない洋服の多い方にはぜひ試していただきたいです。2021年5月の受付は5月31日まで、6月は6月7日からオンラインショップにて「グリーン」の受付開始。今後は色を変えながら、毎月、染め直しを受け付けていく予定とのこと。