「お米農家やまざき」山﨑瑞弥さん。炊きたてご飯が一番のごちそう、 お米が主役の朝昼晩ごはん。     

お米農家やまざき

江戸時代から6代続く農家「お米農家やまざき」に嫁いだ山﨑瑞弥さんは名うての料理上手。夫の宏さんと切り盛りする台所の主役は、もちろん自慢のお米です。最高においしそうな食卓を朝昼晩と見せていただきました。つやつやご飯とおかずがずらり並ぶ情景に、胃袋が刺激されてしまいます。

「お米っていいな」と
思われるように研究・発信

一回3合、多いときは朝昼晩で計9合。お米農家・山﨑さん宅で、毎日お米を炊く量です。そして、ご飯が進むおかずをたっぷり並べとにかく豊かな食卓です。食べ盛りの小学生のお子さん2人がいるとしてもかなりの量。
「農家の仕事は天候次第。待ったなしの作業で立て込むこともしばしば。そんなときは、もっとおかずが少なかったりレトルトを使ったりも。でもご飯は絶対に炊く。しっかりお米さえ食べておけばパワーがつくし、さびしい思いをしないと信じて……」

お米農家やまざき
■朝ご飯■朝から野菜たっぷり、発酵食品も多 く取り入れ、健康的な献立。卵焼きはヨーグルトドリンクを入れるとしっとり仕上がり、甘さも控えられる。自家製のぬか漬けは、食事の度に登場する山﨑家では欠かせないもの。 ○ 白ご飯と梅干し ○ わかめとなめこの味噌汁 ○ 大根おろし ○ 春菊のナムル○茹でいんげん ○ 卵焼き ○ 自家製ぬか漬け ○ 納豆

太陽とにらめっこしながら、農薬も化学肥料も使わず、手塩にかけて自分たちで作ったお米。おいしさはひとしおです。炊くスタイルはいろいろ。圧力鍋、土鍋、鋳物鍋……。たくさんの「炊飯鍋コレクション」から、その日の気分でチョイスします。それぞれにクセがあり、炊き上がりも少しずつ変化。浸水、火にかける時間、蒸らし加減などの研究を重ねている山㟢さん夫婦。今回少量でもおいしく炊けるコツをうかがったところ、何度も試して最良の炊飯を探ってくれました。
「お米のことは、やはり聞かれることが多いので検証します。糖質を控えようという風潮もありますが、それを『時代だからしょうがない』とあきらめるのではなく、自分たちができることをやっていこうと思います。一人でも多くの方にお米っておいしい!と思っていただけたら嬉しいです!」

お米農家山﨑
■昼ごはん■慌ただしい中でさっと食べられるおむすびは昼ご飯の定番。拍子木切りにした大根にツナとしそをのせたサラダ は、夫の宏さんの実家の定番。「夏場はきゅうりや大根など野菜からも水分をとるように心がけています」。○ 塩むすび&味噌のっけむすび○ クミンなめたけ ○ もずく酢○ 大根とツナのサラダ○ ひじきのマリネ

話している間に、お米が炊き上がりました。菜の花とディルを入れて混ぜご飯にします。これは、ご飯に混ぜて子どもたちに野菜を無理なくたっぷり食べてもらいたいという工夫から。夫婦で手際よく調理をし、彩り豊かなおかずが食卓に並べられていきます。最後はテーブルの真ん中に、木のボウルにたっぷり盛った混ぜご飯をどーんと。ほかほか湯気を上げる光景は幸福感に満ちていて、どのおかずよりも存在感大。炊きたてご飯は「何よりのごちそう」とあらためて思うのでした。

お米農家やまざき
■晩ごはん■バラエティ豊かな食卓は栄養バランスを考えなくても、自ずと整う。混ぜご飯はゆでた菜の花を塩とオリーブオイルでマリネして、炊きたてご飯に混ぜた。レモンの酸味をお酢のかわりに利かせて。ディルがアクセントに。○ 菜の花とディル、レモンの混ぜご飯○ 鰆の一夜漬け焼き ○ しょうがのかきたま汁○ もずく酢○ グリーンサラダ ○ エリンギとパプリカのスパイス炒め○ ごぼうとにんじんのツナ和え○ 青菜の煮浸し○ぬか漬け

夫の宏さん、小学生の子ども2人と囲む食卓はいつもにぎやか。「今日は外食でラクしたい」と瑞弥さんが思っても、子どもたちは「家のご飯がいい!」と言うほど、家ご飯のおいしさは絶対的。

お米農家やまざき家が農薬や化学肥料を使わずに、家族で大事に育てた「ひなたの粒」。

器好きの瑞弥さんのコレクションはリビングの棚にもびっしりと。木の器は乾燥も兼ねて、棚の上に飾るようにして陳列。稲穂のついたしめ飾りは、農家さんならではのしつらい。

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