【2022年マイベストブック】建築家・吉田愛さんが多様性と新しさに触れる本とは?

書籍『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』の表紙

本に囲まれて暮らす読書好きな方々が、今年刊行された書籍の中で最も心に響いたおすすめの1冊をピックアップ。それぞれの作品の魅力を語っていただきました。今の時代を写しとった文芸作品から、生き方や想いに共感した本、学びのための本まで。新たな出合いのきっかけに、ぜひ手にとってみてください。

ルールをどう作り変えるか?それは革命

書籍『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』の表紙
22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』成田悠輔
デジタル技術開発やデータ分析が専門の筆者が政治や民主主義について、斬新な発想とユーモアを交えて自論を語る。990円(SBクリエイティブ)

100年前と比べると、世の中の仕組みもスピードも劇的に変わっています。社会はイノベーションを受け入れて変化しているのに、なぜか政治のルールはちっとも変わっていません。民主主義は正義、選挙は不変のもの。それらのルール自体に疑問を感じてこなかった事実にハッとさせられました。

〈言っちゃいけないことはたいてい正しい。世の中の根本を疑え。ルールを変えるような革命が必要である〉と著者が言うように、未来思考をもち、マイノリティーを受け入れ、多様性のある社会への展望は、私たちの発想の転換とクリエーション次第で起こり得るんじゃないかと希望がもてます。将来に漠然と不安を感じている人、新たな考えに触れたいと思っている人、逆に新しい考え方や変化を受け入れることが苦手と思う人は読んでみて。頭がちょっと柔らかくなります。

『クウネル』2023年1月号掲載

写真/玉井俊行、取材・文/𠮷川明子、編集/矢沢美香

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