【2022年マイベストブック】コラムニスト・辛酸なめ子さんが浄化された本は?

書籍『慈愛に生きる』の表紙

本に囲まれて暮らす読書好きな方々が、今年刊行された書籍の中で最も心に響いたおすすめの1冊をピックアップ。それぞれの作品の魅力を語っていただきました。今の時代を写しとった文芸作品から、生き方や想いに共感した本、学びのための本まで。新たな出合いのきっかけに、ぜひ手にとってみてください。

疲れているときのエンパワーメントに!

書籍『慈愛に生きる』の表紙
慈愛に生きる』ヨグマタ 相川圭子
世界に2人しかいないヒマラヤ大聖者のひとりである著者の初の自伝。ヨガの母(ヨグマタ)と呼ばれるまでの足跡を語る。1,650円(中央公論新社)

ヨガや瞑想を極めた著者の自叙伝。ヨガスクールを多角経営して成功していたのに、すべてを手放してヒマラヤで修行。女手ひとつで道場を建て、今は人々を幸せにするために人生を捧げています。少女時代から正義感が強く、勉強家で、親切で、行動力もあったよう。自分の煩悩まみれの人生と比べると、ヒマラヤ聖者になる方は子供のときから人格者であることがわかり、尊敬の念が湧き上がります。

夫が浮気したときのエピソードにも驚かされました。相川圭子さんは現場を目撃すると、なんと浮気相手の女性をハグして、すべて許したそうです。なかなか普通はできないリアクション。包容力の大きさが表れています。夫と別れ、新しい人生だと前向きに捉え、ヨガの修行に励んだ相川さん。悟りを極めていく様子も綴られていて、読んでいるだけで浄化されます。

『クウネル』2023年1月号掲載

写真/玉井俊行、取材・文/𠮷川明子、編集/矢沢美香

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