【2022年マイベストブック】パフューマー・山藤陽子さんがおすすめする究極の偏愛本

書籍『おあげさん』の表紙

本に囲まれて暮らす読書好きな方々が、今年刊行された書籍の中で最も心に響いたおすすめの1冊をピックアップ。それぞれの作品の魅力を語っていただきました。今の時代を写しとった文芸作品から、生き方や想いに共感した本、学びのための本まで。新たな出合いのきっかけに、ぜひ手にとってみてください。

油揚げのことばかり書いた究極の偏愛本!

書籍『おあげさん』の表紙
おあげさん』平松洋子
日本ならではのポピュラーな食材「油揚げ」に魅せられた著者が、おあげさんへの溢れる思いを綴る。対談やレシピも収録。1,980円(PARCO出版)

平松洋子さんのエッセイを読むといつもお腹が空いてしまいます。好きなものがとても偏っていて、気持ちいいことフェチの私は、美味しい食べ物も体が喜ぶ気持ちいいもの。その私の気持ちいいポイントにグッとくる平松さんの言葉。彼女の紹介するお店を訪ねたり、レシピを参考に料理を作ったりするうちに、好きなものが近いはず、と勝手に親近感をもっていました。

そこに『おあげさん』という潔いタイトルの本。私も京都へはおあげさんとお出汁と九条ネギをいただくために行っていると言っても過言ではないほどのおあげさん好き。松山「アサヒ」の鍋焼きうどんから、江戸から生まれた油揚げの歴史、ショーケンのお話まで29編。最後に日々に使えるレシピも載っていて、おあげさん好きにはたまらない究極の偏愛本です!

『クウネル』2023年1月号掲載

写真/玉井俊行、取材・文/𠮷川明子、編集/矢沢美香

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