アンティークショップ店主・田中靖子さんの秋の着こなし。「ラインをきれいに見せてくれる一枚を主役に」

田中靖子さんのバングルと指輪

クウネル本誌やクウネルサロンにも登場してくださった、東京・吉祥寺にあるアンティークショップ『アトリエ ランジュ パース』店主の田中靖子さん。

ヨーロッパを中心に田中さんがセレクトした小さなもの、古いもの、心ときめくものがギュッと詰まったショップです。

おしゃれ上手で洋服の取り扱いもしている田中さんに、この秋おすすめのアイテムと着こなしを教えてもらいました。


■ラインが美しい個人の洋服作家さんによるワンピースとチュニック


田中さんがこの秋に着たいというアイテムは、お店でも取り扱いをしている『アトリエカトウ』のチュニックやワンピースなど。
作っているのは田中さんともともと知り合いだったという加藤希久代さん。大手服飾メーカーでパタンナーをしていた経歴をお持ちで、美しいラインは彼女ならではと田中さんは太鼓判を押します。

田中さんがデザインをしたランジュパースオリジナルの黒いチュニックを着てもらうと、その言葉に納得。胸元の刺しゅうを施したテープがほんのひとさじ、上質さを加えます。

「丈感やサイズ感もですが、裾のカッティングがとても絶妙なんです。身幅はある程度あるけれど、ストンと落ちる感じがあるので変にダボっとしません。どんな体型の方にもしっくり馴染む一枚でおすすめです」

田中靖子さんの黒いワンピース正面
さらりとした麻素材のチュニック。細身の白いパンツを合わせて。
田中靖子さんの黒いワンピース背面
絶妙なカーブで後ろが長くなるスタイルで背面もきれい。
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■大人世代こそ、鮮やかなピンクやデニム素材に挑戦して


次に見せてくれたのは、同じ「アトリエカトウ」のワンピースとチュニック。どちらも胸元のフリルがポイントで、ピンクのワンピースはロンドンのリバティのものだそう。

「鮮やかだけれど肌の馴染みがいいんですよ。このピンクは若い人よりも、むしろ私たち世代のほうが似合うんじゃないかしら。友人で『ギャラリーフェブ』の引田かおりさんもオーダーしてくれたんですよ」

デニム素材のほうは薄手の素材を使用しているため、さらっと着られるのがポイントとのこと。

「デニムパンツだとカジュアルになりすぎてしまうけれど、これなら胸元のフリルもあり、子どもっぽくならないと思います。合わせるボトムや小物で印象が変わるので、いろいろアレンジを楽しんでもらいたいですね」

田中靖子さんのチュニックとワンピース
デニムのチュニック(左)とワンピース(右)。どちらも9号から13号までサイズ展開あり。問い合わせはお店に直接、電話を。
田中靖子さんのコート
爽やかなブルーの裏地がポイントの『アトリエカトウ』のコート。
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■アクセサリーは「大ぶりなものを重ね付け」


田中さんの装いでさらに気になるのがアクセサリー使い。大ぶりなバングルのほか、リングの重ね付けも素敵です。

「いまのお店をやる前に料理の仕事をしていてパリで働いていたことがあるんです。フランスのマダムたちは指輪やアクセサリーをじゃらじゃらと重ね付けするスタイルが定番。でも、でも、それが不思議なことにちっともいやらしくないんです」

それ以来、田中さんもアクセサリーを重ねてつけるようになったそう。

「洋服とのバランスで足し引きするといいですね。シンプルなワンピースなどをさらっと着て、アクセサリーでボリュームを足すのが好きです。華奢なものよりも、少し主張のあるもののほうが大人世代にはしっくりきますね。歳を重ねた肌にもよく似合うと思いますよ」

田中靖子さんのバングルと指輪
『ジェシカケーガンクッシュマン』のバングルが格好いい。指輪はアンティークのものなど。
田中靖子さんのアクセサリー類
お店には田中さんが買い付けしたアクセサリーも多数並ぶ。
田中靖子さんの指輪とピアス
ひとつつけるだけでもポイントになる大ぶりなリングも。
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写真/近藤沙奈 取材・文/結城 歩

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