60代エッセイスト青木美詠子さんのスマホとの付き合い方。自分の心を守り、人生の時間をつくる3のルール

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー、整理収納アドバイザーでエッセイストの青木美詠子さんが考える「スマホとの付き合い方」。青木さんが意識しているというデジタルデトックスについて、実践していることなどを教えていただきました。
目 次
クウネル世代、スマホとどう付き合う?
スマホなどとどう付き合っていますか?私はスマホがないと落ち着かない世代ではないのですが、自分なりの付き合い方を書いてみます。
1_小さな画面に目が固定され続けるスマホについて真剣に考える。
「スマホを見ていると時間が溶けていく」は真実だと思います。それで一生の大事な時間が奪われるのは恐ろしい、と思うようになりました。ずっと小さな画面を凝視するのは、目にも良くないはず。
インスタなどは仕事上やらないといけないので、細々やっていますが、キラキラや充実がUPされる性質なので、気持ちが落ちることも。見る時間もたいへんです。なので最近、SNSは意識して少なく見ています。それが自分の心を守り、人生の時間をつくるとも思うので。
Xでの野球情報も、推しの引退を機にほぼ見なくなったら、睡眠時間など増えました(試合は夫婦でテレビ観戦)。好きだと難しいのですが、「ほどよく情報を取って満足する。追いかけすぎて自分がやりたい人生を大事にしないのは、推している人も本意ではないであろう」と考えたこともあります。
また以前見ていたニュースサイトは、時間をとられていると気づき、まず「1日の終わりに1回だけ」に。それもできましたが、徐々に「あれ、関心ない記事やゴシップをつらつら見てるだけかも」と思い、終了。やめたら「何をあんなに見ていたんだろう」と思います。
それらも含め、「デジタルデトックス」で私がしているのは「毎日、半身浴中に紙の本を読む(20分〜1時間程)」、「ベッドにスマホは絶対持ち込まない」です。本を読む時間も確保でき、血行もよくなります。電磁波を感じるようにもなったので、携帯とは距離を。ぐっすり眠れています。
2_目が固定されるものは、大きな画面で運動とセットに。
小さなスマホ画面は目が奪われ、同時に何もできません。体も固まってしまいます。なので、時々見る「YouTube」なども、画面の大きいテレビやパソコンで(iPadでも)。これなら立って見たり(座りっぱなしがよくないよう)、体操もできます。体操は時々でも効果があって驚きました。

テレビ中の自己流体操。膝に負担がない「ももあげ」。片足と両手を上げるだけ。徐々に30回ずつできるように!疲れたらすぐやめるのが続くコツ。1日1、2回でも太ももの力がつき、スクワットも少し行えるようになりました。
3_「radiko」と共に家事をする。
ラジオは耳以外の体があいていて、何かを同時にできます。この違いはすごいこと。
今では家事時間にラジオがないと、イヤになるくらいです。しかもアプリ「radiko」だと、好きな時に1週間以内の番組が聞けます(「YouTube」にあるものも)。家事は義務感があったり、「私だけが孤独にやっている」気になる時もあるのですが、そこにラジオがあると伴走者がいるように感じます。趣味の時間に家事をやっている気分にも。

1階と2階を行き来して片付ける時など、両手を空けたくて、布鞄にスマホを。
今よく聞く番組は「住吉美紀 Blue Ocean」、「パンサー向井の#ふらっと」、「八木亜希子 LOVE & MELODY」、「鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない」など。どれも人柄のよさに惹かれます。
気持ちが沈んだ時は「私を日常に戻して〜」と、急いで「radiko」を立ち上げることも。ほっとするうちに、気分が変わっていることが多いです。「お悩み相談」がある番組も頼りに。「私だけじゃなく、皆さんもいろいろ悩んでるんだ」と思え、気持ちが救われます。
特に「Blue Ocean」の「オトナのなんでも相談室」は、リスナーさんの悩みにリスナーさん達が答えるのがよいです。経験者の意見は心強く、多方面からの見方も参考になります。
とにかくラジオはあったかいメディアだと感じます。「ポッドキャスト」や「Voicy」も少し聞きましたが、今の私にはラジオが合うかも。
こんなふうに日々、無理のない「デジタルデトックス」の可能性を探っています。試したら、確かにこのほうが体にいいし、時間が増えるとも思えたので何かひとつ、変えてみてはどうでしょう。
SHARE
この記事の
プレミアムメンバー

青木美詠子
1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、不定期にさまざまな自宅セミナーを開催。個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616