【人付き合いで疲れないコツ】人見知りで心配性な性格を肯定したらラクになりました
〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー、整理収納アドバイザーでエッセイストの青木美詠子さんが「人付き合い」について考えます。「人見知り」で「心配性」な自分とのちょうどいい向き合い方とは?
マイナスに思える性格も、別の性格と表裏のセットに
昔から人見知りで、心配性です。最近、はたと思ったのですが、これらはできたら「直したほうがいいこと」に分類されている気がします。でも本当にそうなのでしょうか。
本人がいいなら、それでいいのだと最近は思います。それは「ある性格は別の性格と表裏のセットになっている」と気づいたから。たとえば心配性の人は「友達がこうだったら困るから」とか、あれこれ想定するので、裏では「すごく優しい」と思うんですよね。
先回りして考えておくという優しさ。逆に「あ、何も考えてなかった!」というピュアな感じに憧れたりもしますが、ひとり心配性がいると助かることも多いと思います(程度にもよりますが。「傘持って行きなさい」と言いすぎて嫌がられないように)。
「人見知り」にしても「むやみに相手に踏み込まない」とか、「他人を探り、本当は一番大切にするべき自分を守る」などの、いい性格が潜んでいるのだと思います。
だから、最近はこの性格にやや誇りも持ってきましたし、実はそういう人も多いと知りました。終了して残念なテレビ番組『午前0時の森』の『おかえり、こっち側の集い』は、キラキラの陽キャではない芸能人達が、小心者エピソードを発表するもの。「わかる!」と共感ばかりで、その人達のファンにもなりました。
いろいろなテキストを読んだ結果、見えたこと
ちょうど世間は新しい人間関係が生まれる春ですね。私は昔から精神的な本を読み続け、実践や失敗も重ねてきて、以前よりラクに考えられることが増えました。そこで、つたないですが、私が人生で身につけたことを少しお伝えしてみます。
●友達は少なくても大丈夫。増やそうと思うと苦しいのでしない。
私は友達が少ないほうの人間だと思います。でもそれで、ちょうどいいです。人には、友達が多くて楽しい人と、多すぎると気を遣ってヘトヘトになる2種類がいると思います。普通に生きていたら、じわじわ友達になる人もいて、結果的に自分にちょうどいい感じになるので、無理をしないのが一番。
●質問してみる。だんだん本音を。
初めての人で話に困ったら、ささいなことから質問してみては。「電車で来られました?」とか。そして最初は薄い付き合いを重ね、仲良くなりたいと思った人には、「徐々に本音や弱みをちらっと言ってみる」と、向こうも言ってくれ、仲が深まることも多いです(たまに自分の弱みだけ言い損で、仲良くならない人もいますが、友達にはならないと判明するので良し)。
●分かり合えない人は、あっさり流していく。
人は性格がみな違うので、全員と仲良しってことは、ありえないですよね。「どうしても苦手な人とは物理的に距離をとっていい」とわかってからは、そうしています(嫌いな気持ちが薄まります)。顔を合わせる関係なら、その人を変えるのは難しいので、正面からまともに意見を浴びず、最低限失礼にならない感じで、のらりくらり流すのがラクです。
●たまには無理をしてみる。
同窓会など苦手ですが、誘われて行ったら、案外みんないい人で楽しかった経験があります。でもこれも行ったり、行かなかったり、「失敗した。疲れた」もありますが、全部かたくなに断るよりは、何かのヒントが落ちているかも。
無理はしなくていいんです
人付き合いって、本当に一筋縄ではいかないことが多いですよね。でも今でも気の合う人はいるはずだから、新しい関係で悩んだら、今の友達に相談したり、泣きついてもいいと思いますよ。
あまりにも「自分を変えよう」とか、「うまくやろう」とか、自分を追い込まないでくださいね。そのうち、なんとかなります。
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この記事の
プレミアムメンバー
青木美詠子
1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、不定期にさまざまな自宅セミナーを開催。個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616