静岡・沼津で暮らしの道具の店「hal(ハル)」を営む後藤由紀子さん。
50代ならではの装い、台所の工夫、人付き合いのコツなど、暮らしにまつわるさまざまなことを紹介した著書を多数出版しています。
日々の生活から生まれるアイデアや気づきは素直で等身大。多くのファンの心をつかんでいます。
そんな後藤さんの暮らしのエッセイをお届けします。
オンラインコミュニティサイト「ママカレ」で講師をやっています。
小田急電鉄が運営している「ママカレ」で講師をしています。
ママカレは、ママ同士が学校のキャンパスで交流するように、仲間と出会ったり学んだりできるオンラインのコミュニティサイト。1年ほどのトライアル期間を経てリニューアルオープンしました。
現在、私を含めて20人ほどの講師の方々がいて、講座によってはお金のことや収納法など専門的な内容を学ぶこともできます。
私は月に2回ほど、約30分間Zoomで交流会をしていますが、ゼミ名の別名はずばり「スナック」。私がスナックのママとなり、参加者の悩みやお話を聞いたり、私自身の体験談を話したりしています。
モヤモヤも話すことですっきり!そんな場になれば。
先日のテーマは「最近モヤモヤしたこと」。1歳になるお子さんのママさんが、母の日に夫からなんの贈りものも計らいもなかった上に、SNSで母の日に関するハッピーな投稿を多数見たこともあり、よけいにモヤモヤしてしまったとのこと。
私も息子からは母の日にメッセージがありましたが娘は音沙汰なしだったので(苦笑)、それをお伝えしたり、参加者の方からもさまざまな意見やアドバイスが出たりしました。
その方も話すことで気持ちが入れ替わったのでしょう。ゼミが終わるころには「すっきりしました!これで気持ちよく夕飯を作れそうです」と仰っていたのが印象的でした。
女性はとくに、話すことで発散できるところがあるのではないかな、と思います。私もそう。女友達との他愛もないおしゃべりややり取りが、驚くほど心を軽くしてくれて、鬱々とした気分やイライラがいつの間にかどこかへ……ということも少なくありません。
また、別の会では、50代でお仕事もバリバリされている方の「推し活」についてのお話が興味深かったです。
その方は、職場では立場もあるので推しについてはオープンにされていないそう。オンライン交流という、ある意味顔も名前も知らない人たちの集まりだからこそ、そういう話も気兼ねなくできるというメリットがあるのかもしれません(ママカレの私のゼミでは画面も音声もオフにしてもOK。また、ドタキャンやドタ参もOKなのがママカレの特長のひとつです) 。
会えなくても話をすることはできるから。いまできることを。
コロナウイルスの影響で人と会ったり話したりする、いままで当たり前にできていたことができなくなってしまいました。
でも、オンラインという画期的な方法が生まれたのもまた、同じ影響から。
いままではお会いしたりお話ししたりする機会がなかった方や遠方の方とも手軽にやり取りできるのは、とてもありがたいことです。
私は講師という立場でやらせてもらっていますが、私自身も学ぶことが多く、新しく知る情報もたくさん(ママカレの参加者の方に教えていただいたボイシーも今年の3月から始めました。こちらもぜひ)。
インターネットやSNSで情報は有り余るほど手に入れられるけれど、人と話をすること、人の話を聞くこと、意見交換をすることでしか手に入らないものがやっぱりあるなと改めて思います。
「ママカレ」はプレママさん含め、お母さんなら誰でも無料で参加できます。若いママさんだけではなく、子育てを卒業した私と同世代の方も多いので、クウネル世代の方々でも楽しめると思います。
私のゼミでは子育てや家族、家事のこと、人付き合いから、最近ハマっていることなど、さまざまなテーマで交流しています。ご興味のある方は、ぜひ見てみてくださいね。