〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの津曲久美子さん。ご主人の公夫さんとモデルエージェンシー「オアシス スタイリング」を営み、業界でも有名なおしどり夫婦として知られています。仕事も一緒、プライベートも一緒。その暮らしぶりと、良好な関係を維持する秘訣を、久美子さんに伺いました。
モデルとして40年以上のキャリアを持ち、現在は新人モデル育成にも力を注ぐ津曲久美子さん。一見華やかな世界ですが、商品は‟自分の体”そのもの、体調管理には人一倍気を遣っているといいます。
津曲家の食事は、一日2食。朝食をしっかり食べて、あとは、早めの時刻に夕食をとります。朝食作りはなんと、もっぱら旦那さまの担当だそう。
「以前、主人が気まぐれで作ってくれたトマトソースのパスタが、すごくおいしかったんです。おいしい、おいしいってたくさん褒めたら、料理本を開いて、自分なりに勉強してくれるようになって。息子たちが小さい頃は、毎朝のお弁当作りがわたしの日課でしたが、それも卒業した今、朝キッチンに立つのは決まって主人です」
津曲家のもうひとつの日課は、朝食の前に温泉に入ること。2018年、久美子さんが68歳のとき、東京の住まいを引き払い、公夫さんと共に熱海へ居を移したのです。
「移住する6年ほど前、東京からもアクセスの良い熱海の地に、思い切って温泉付きマンションを買ったんです。それまでは別荘として、週末や夏とお正月の長期休暇に利用していたんですが、主人が70歳を迎え、勤めていた関西の大学を退職したことを機に、完全移住を決めました」
現在は週に3日ほど、仕事場のある東京まで夫婦揃って新幹線通勤しながら、熱海でのセカンドライフを満喫しています。公私に渡るパートナーとして、これまで共に歩んできた公夫さんを、心から尊敬していると久美子さんは話します。
「熱海に来てからは、趣味の幅も広がりました。私はヨガ、主人はギター。加えて、俳句やゴルフなんかは、ふたり一緒に楽しんでいます。お互い共通で楽しめる趣味があったり、友人がいてくれると、日々の会話も弾みますよね。基本的なことですが、やっぱり相手を思いやり、褒めることは大事だと思います。感謝の気持ちを常に伝えながら、余計な口出しをせずサポートに徹していたら、最近は朝食を作るだけでなく、自然と洗い物もやってくれるように育ちました(笑)」
ピンと背筋を伸ばし、常に笑顔を絶やさない津曲さんのお話は、いくつになっても謙虚な気持ちを忘れず、相手を敬う姿勢の大切さを改めて教えてくれます。