ノートや手帳にPCケース……。毎日手に触れるからこそ、心が弾むアイテムを選びたいですよね。ポップでちょっぴりフェミニンなステーショナリーに囲まれて暮らす、パリマダムの愛用品をご紹介します。
パリジェンヌのファッションスタイルに関する本の著者であり、パーソナルスタイリストでもあるイザベル・トマさん。
「ノートを始め、ステーショナリーが大好きなんです。雑貨を扱うセレクトショップや文房具のお店には、何時間でもいられます。私が選ぶのは、ちょっぴりフェミニンでガーリーなテイストを取り入れたものが多いですね」
かわいい柄のノートは、出合った瞬間にまとめ買い。ウィットの効いたス タンプやポーチなどにも、ついつい手が伸びてしまうとか。
「仕事柄、過去のノートも全部整理して保管しているんです。そう考えると、 長く使うものだし、毎日手に取るものだから、表紙の質感とか、軽くて持ち歩きしやすいとか、さまざまな私の中のルールをクリアしないと残らない。たとえ便利でも、黒いナイロンみたいな味気ないものは使いたくないし」
好きなお店は、パリのクリエイターのアクセサリーや小物を扱うセレクト ショップ「セット・サンク」やEショップも充実している「セザンヌ」など。
「ここでは、使うのが楽しくなるノートが見つかります。たかがノートですが、中を開きたくなるような表紙を選びたくて」
そうして集めたステーショナリーの中には 10年以上愛用し、買った直後の 新品状態よりも、ずっと愛情が深まり、好きになった手帳や万年筆も。
「だからプレゼントに選ぶ時も、長く使ってもらえるよう、その人を思い浮かべながら時間をかけて選びます」
イザベル・トマさん
belle Thomas/パーソナルショッパー、ジャーナリスト。映画のシナリオライタ ーから、ジャーナリストにシフト。著書にパリジェンヌのファッシ ョンスタイルを書いた『 You ’ re so French! 』 http://www.stylistepersonnelle.com
『ku:nel』2017年9月号掲載
写真 篠あゆみ/コーディネート 石坂紀子/文 今井恵