しなったような独特の形をした木のへらやしゃもじ。その使い心地には、一流店で腕を振るうプロから家庭の主婦まで、多くの人が太鼓判を押します。
「ここのヘラを使ったら、他のものは使えなくなります」というのは、生活雑貨のお店『MIGO LABO』でディレクターを務める石黒美穂子さん。
その木の道具は、長野県松本に拠点を置く『大久保ハウス木工舎』にて、木工作家・大久保公太郎さんの手から生まれています。
使う人のことをとことん考え抜き、試行錯誤の上たどり着いた、形、大きさ、手触りを持つ木の道具たちは、実際食卓で使ってみるとその素晴らしさがわかるのだといいます。
たとえば、木のへらは中華鍋などカーブした形状のフライパンにぴったりフィットするため、玉ねぎのみじん切りなど細かな具材もしっかり炒めることができます。さらに、右利き用に加えて、左利き用も作られています。
ヤスリではなく、カンナで削って仕上げているため、すべるようになめらかな木肌も特徴的です。
実際、へらのハンドルをそっと握ってみると、吸い付くような肌触りに驚きました。手放せなくなったという石黒さんの言葉にも納得です。
ぜひ『MIGO LABO』で実物を触ってみてください。
/