藤原美智子さんのアスティエの器コレクション。「完成されすぎていない美しさ」が魅力です
大好きな白の器の中でも「アスティエは一生つきあえる定番」と藤原美智子さん。
パリでの出合いから25年、少しずつ集めて大事にしてきた器たちを拝見します。
お話を伺った方
藤原美智子/ふじわら・みちこ
『MICHIKO.LIFE』プロデューサー、『ボーテ ド ラドンナ』スーパーバイザー。2022年に、42年間のヘア&メイクアップアーティストとしての活動にピリオドをうち、現在は著書の執筆、イベント、商品プロデュースなどを通してライフスタイルを提案。
完璧すぎない遊び心がどんな料理も受け止める。
「直感で選ぶことが多いので、サイズも形もさまざま。アスティエの中でもよりシンプルなデザインが好き」
陶芸を学んでいた時期もあり、器好きとして知られる藤原美智子さん。
〈アスティエ・ド・ヴィラット〉の器に初めて出合ったのは、25年ほど前のパリでした。
「おそらくお店ができてすぐの頃だったのではないかと思います。当時はブランドの名前も知らなかったのですが、艶やかな白い釉薬やシンプルなフォルムに一目惚れ。持ち帰りたかったのですが、割れるといけないのでそのときは断念したものの、しばらくして青山の雑貨店で偶然見かけて。最初はアスティエを好んで買っていたわけではなく、いいなと思ったらアスティエだった、ということが続いて、少しずつ増えていったんです。その後パリでも購入。丁寧に梱包して、手荷物で大事に抱えて持ち帰ったのを覚えています」
「手作り感がありすぎるわけでもなく、かつモダンすぎない独特の雰囲気があり、シンプルで和食とも相性がいいんです。軽くて扱いやすいのも魅力」と藤原さん。小さなプレートは手作りの和菓子などをのせて楽しむ。
アスティエは「完成されすぎていない美しさがある」と藤原さん。
「独特のたわみや凹凸があったり、釉薬のムラがあったりと、手仕事ならではの風合いがあって1点1点、表情が違うんです。オートメーションで均一に作られた器と違い、完成されすぎていない〝遊び心〟がある。ヘアメイクとも通じるところがあって、きっちり作り込まず、あえてヘアスタイルを崩してみたり、アイラインをぼかしたりすることで、その人自身の魅力が引き立ってくるんですよ。アスティエも完璧すぎないからこそ、料理を引き立ててくれる。そういうクリエイションに共感するから好きなのかもしれないですね。」
縁取りのラインがアクセントの「シンプル」コレクションのボウル。「サラダなどの野菜料理が映えます」
藤原さんにとってアスティエの器は永遠の定番。
「どんな料理も受け止めてくれる懐の深さがあって、晴れの日の料理も、普段の料理も映えるので、日常的に活躍させています。古いものは20年以上使っているので、ところどころ欠けたりしていますが、それもまた味になってしまうから不思議。飽きて手放した器も多い中で、アスティエだけは一生ものです」
ダイヤモンドカットのような〈レボリューション〉。とろみのある釉薬の光沢感が美しい。
写真/玉井俊行、取材・文/矢沢美香
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『クウネル』NO.136掲載
なにしろ「フランスびいき♡」なもので
- 発売日 : 2025年11月19日
- 価格 : 1,080円 (税込)