50代からの住まいとおしゃれ。大人ピンクが主役のきゅん!なインテリア、そしてコーディネート

矢野悦子さん

各界著名人の気になるお住まいを拝見。これまで住んできた家のお話も合わせてお聞きする「住まいの履歴」。今回はセレクトショップオーナー矢野悦子さんのお住まいです。最後には矢野さんおおしゃれの秘密に迫る「クローゼットトーク」動画も公開しています!

落ち着いた大人ピンクが主役。
きゅんとするインテリア。

矢野悦子さん

居心地のよい場所だと話すダイニング。ピンクのダイニングテーブルは、アーティストの外山翔氏のブランド〈アトリエマティック〉で特注したもの。北欧のヴィンテージチェアと合わせて。ダイニングの奥にはキッチンが。

センスあふれる雑貨や洋服を取り扱うセレクトショップのオーナー、矢野悦子さん。鎌倉市で生まれ育ち、東京には20年以上暮らしました。昔から物件選びにこだわりがあり、共通点は緑に恵まれた環境と風通しのよさ。「実家の窓から見えた、豊かな緑の景色が原体験に。東京では大きな公園のそばに住むことが多かったです。一番長く暮らしたマンションには広いテラスがあり、植物をたくさん置いていました」

矢野悦子さん

リビングに隣接する小上がりの和室。造作の本棚には、個性が光る雑貨や小物もディスプレイ。

そして7年前に葉山へ移住。築60年の平屋をフルリノベーションした現在の住まいを象徴するのは、ピンクのインテリア。ソファやダイニングテーブルなど、ピンクがちりばめられていますが、全体が調和し、落ち着いた印象に仕上がっています。実はピンクをインテリアで解禁したのは、今の家からだと言います。

矢野悦子さん

リビングを彩るのは、現代アーティスト・谷口真人氏による鏡に描かれた少女の絵。

「葉山に暮らし始めたことと、50歳を迎えたこともあり、心のままにしてみたい、と。思い切ってパートナーに提案してみたら『いいじゃん!』と賛同してくれて。空間になじむような、まろやかなピンクを選ぶようにしています」

ピンクだけではなく、アートやオブジェなどの好きなものを素直に反映しつつ、ほどよく肩の力が抜けた空間。

矢野さんのインスピレーションの源とは?

「大好きなアーティスト、スーザン・チャンチオロの影響を強く受けていると思います。彼女は、ヒッピー文化に漂う自由なムードで表現を楽しんでいる人。自宅は一見雑然としているのですが、よく見るとちゃんと整っています。家具がしっかり使い込まれていて自然体。そんな住まいに心惹かれているんです」

矢野悦子さん

グリーンやアート作品を配置したリビングの窓辺。ピンクのチェアは、ロサンゼルスを拠点にするデザインスタジオ〈WAKA WAKA〉のもの。

住まいの年表

● 20代~40代半ば 都内で緑が多い街に住む
大きな公園が近所にあり、窓からたっぷり緑が見える家を好む。
都内最後の住まいは広いテラスを備えた参宮橋のマンション。

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●40代半ば~現在 葉山に移住
暮らしのペースを少しゆるやかにしたいと2018年に神奈川・葉山へ移住。
海と山があり、自然に囲まれた暮らしを楽しむ。

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おしゃれルールをYouTubeで公開中!

ちょっとひと癖あるアイテムを、唯一無二のスタイルで着こなす矢野さんのファッションの魅力に迫ります!

矢野悦子/やの・えつこ

インディペンデントなセレクトショップ「September Poetry」オーナー。国内外さまざまなアーティストの美しくユーモラスな作品を取り扱う。数ヵ月毎にアトリエオープン日があり、次回は8月に実施予定。
Instagram
@september_poetry

『クウネル』2025年7月号掲載 写真/近藤沙菜、取材・文/阿部里歩

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