片づけてもすぐ散らかるのはなぜ?リバウンド防止のために、整理収納アドバイザーが実践する3ルール
〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー、整理収納アドバイザーでエッセイストの青木美詠子さんの「片づけ」についての記事。「この前きれいに片付けたのに、気づいたら、なんでまたリバウンドしてるんだろう」というお悩みは多いのでは。そうならないために青木さんが実践していることは?有効な対策を3つ教えてくださいました。
1/「戻す手」をよく見る。
乱れるのは、誰か知らない人がやっているわけではなく、自分や家族がやっているのですよね。でもそこが無意識なのです。その過程をつくってみました。うちの台所のお茶コーナーです。
「これくらい普通じゃない?」と思われるかも。でもこの小さなことが乱れの発生源なのです。夫は感じないかもしれませんが、私は「ああ、また重ねて下のものを取りにくくしてるなあ。気づかないんだろうな」と思うことも(夫もかなり意識改革中)。私のほうが長年の経験から、取りにくさ(=乱れやすさ)に敏感なのです。
これは「戻す手」に少しでも意識を向けると、変わります。すぐにはできないですが、原因はもう承知という感じ。この差は大きいです。
「重々わかってるけど今は時間がなくて、やっちゃう」もあると思います。棚でも例をつくってみました。隙間に詰めている手を見かけたら、次は床置き!なので、観念して整理を始めたほうが傷は浅いです。
2/小さな指定席をつくる。
「戻す手」を有効に働かせるためには、個々の指定席が重要です。それが大きな指定席だと、ぐちゃっとならないように戻すのは私も無理。「食料ボックスの下から発見!」などは箱が大きいのです。だからとにかく小さな容器に入れたり、引き出しを入れ込んだりしましょう。
3/家族に収納場所を伝え、使いやすさも聞く。
「私は戻すけど、家族がしてくれない」というお悩みも多いはず。まずは「爪切りはここに入れることにするよ」などと全員に周知すること。場所が決まっていないので、そこらに置くのかもしれません。
「また戻してないじゃない!」も言ってしまうと思いますが、戻してくれた時に「ちゃんと戻してくれたから、次すぐ使えたよ!」などとほめるほうを多くしては。誰でもほめられると嬉しく、次もやろうかなと思います。
時々「ここ戻しやすい?」と確認するのも重要です。複雑な場所だったら、ルールも守りづらいので。「どこだったらいいと思う?」と聞くのも効果的。自分が言った場所なら、戻すかもしれません。またこういう作業は、家族の整理収納意識も上げると思います。「場所を決め、そこに戻せば、次にすぐ使えるんだな」と染み込んでいくのです。
整理収納って意識改革でもあると思います。でも「戻す手」など、過去の自分のほうが強いので、「また!」とくじけることもありますが、使いやすくなった嬉しさは格別なので、それをはげみにやってみましょう。
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プレミアムメンバー
青木美詠子
1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、不定期にさまざまな自宅セミナーを開催。個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616