片づけてもすぐ散らかるのはなぜ?リバウンド防止のために、整理収納アドバイザーが実践する3ルール

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー、整理収納アドバイザーでエッセイストの青木美詠子さんの「片づけ」についての記事。「この前きれいに片付けたのに、気づいたら、なんでまたリバウンドしてるんだろう」というお悩みは多いのでは。そうならないために青木さんが実践していることは?有効な対策を3つ教えてくださいました。

1/「戻す手」をよく見る。

乱れるのは、誰か知らない人がやっているわけではなく、自分や家族がやっているのですよね。でもそこが無意識なのです。その過程をつくってみました。うちの台所のお茶コーナーです。

日頃、ガラス瓶の茶葉がなくなる頃、パントリーから新しい袋を持ってきます(袋が滑ってぐちゃっとならないよう、入れ子の小さな箱に。効果抜群!)。コーヒー(銀の袋)は夫の管轄で、よく無造作に置いてあることが。

ここにフィルターをなんとなく置くとします。よくある光景ですよね(うちでは今、引き出しに入れているので、こんなことは起こらないのですが)

その上に買ったものをポイと置いたりすると、どんどん山にそして下のものを動かすと、カオスの始まり

「これくらい普通じゃない?」と思われるかも。でもこの小さなことが乱れの発生源なのです。夫は感じないかもしれませんが、私は「ああ、また重ねて下のものを取りにくくしてるなあ。気づかないんだろうな」と思うことも(夫もかなり意識改革中)。私のほうが長年の経験から、取りにくさ(=乱れやすさ)に敏感なのです。

これは「戻す手」に少しでも意識を向けると、変わります。すぐにはできないですが、原因はもう承知という感じ。この差は大きいです。

「重々わかってるけど今は時間がなくて、やっちゃう」もあると思います棚でも例をつくってみました。隙間に詰めている手を見かけたら、次は床置き!なので、観念して整理を始めたほうが傷は浅いです。

こう置くと、どの本も取りにくく、棚全体を殺すことに。

2/小さな指定席をつくる。

「戻す手」を有効に働かせるためには、個々の指定席が重要です。それが大きな指定席だと、ぐちゃっとならないように戻すのは私も無理。「食料ボックスの下から発見!」などは箱が大きいのです。だからとにかく小さな容器に入れたり、引き出しを入れ込んだりしましょう。

手に持っているのは自転車でワイドパンツの裾を留めるゴム出掛けに探しにくかったので、1品か2品の「贅沢な指定席」にしたら、毎回サッと取れ、戻せ、ストレスなしです。無印良品』の25年程は使っている引き出しは、区切りが変えられて便利。

こちらも小さな指定席。私の部屋の文房具の小引き出しです。中の箱は、高さが合うことが重要。でないと、区切りの上に放り込み、ごちゃつきます。名刺入れや空き箱を活用。

3/家族に収納場所を伝え、使いやすさも聞く。

「私は戻すけど、家族がしてくれない」というお悩みも多いはず。まずは「爪切りはここに入れることにするよ」などと全員に周知すること。場所が決まっていないので、そこらに置くのかもしれません。

「また戻してないじゃない!」も言ってしまうと思いますが、戻してくれた時に「ちゃんと戻してくれたから、次すぐ使えたよ!」などとほめるほうを多くしては。誰でもほめられると嬉しく、次もやろうかなと思います。

時々「ここ戻しやすい?」と確認するのも重要です。複雑な場所だったら、ルールも守りづらいので。「どこだったらいいと思う?」と聞くのも効果的。自分が言った場所なら、戻すかもしれません。またこういう作業は、家族の整理収納意識も上げると思います。「場所を決め、そこに戻せば、次にすぐ使えるんだな」と染み込んでいくのです。

切りは、私の文房具の引き出しに。夫もここから取り、ここに戻すので、行方不明ゼロ。体温計年、重要が高くなり、取りやすいここへ移動。

整理収納って意識改革でもあると思います。でも「戻す手」など、過自分のほうがいので、「また!」とくじけることもありますが、使いやすくなったしさは格別なので、それをはみにやってみましょう。

青木さんの「お片付け」動画、好評公開中です!

SHARE

この記事の
プレミアムメンバー

青木美詠子

1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、不定期にさまざまな自宅セミナーを開催。個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)