【元ミス日本・伊藤千桃さんの葉山の庭から】 四季折々の葉や花を摘んで作るハーブティーレシピ

身近にあるもので何でも作ってしまう伊藤千桃さん。一年を通して、ビワの葉やドクダミ、オオバコ、ミント、よもぎ、葛の花や葉などを庭から採取し、オリジナルのハーブティーを作っています。

収穫し、干して煎る、季節ごとにお茶を手作り

「図書館に通って植物について書かれたいろいろな本を読み漁り、美容や食事などに取り入れてきました。特に庭から採った葉で手作りしたお四季折々のお茶は、数十年前から朝晩欠かさず飲んでいます。びわの葉やドクダミ、試作を重ねるうちに、作るお茶がどんどん増えて、今に至ります」

お茶の作り方はいたってシンプル。肥料や農薬を使っていない自生の葉を使用し、葉をよく洗って干し、ちぎりながら土鍋かテフロン加工のフライパンで煎るだけ。でき立ては緑茶のようにフレッシュで、つくりおきすると熟成された中国茶のような味わいに。

3月はビワの葉茶を作る時季。収穫して水で洗い、ザルに並べて干す。

風通しのよいところに置いて乾燥させた葉。手前はビワの葉。奥はクズの葉。

ドクダミは3月に新芽が出始めるので5~6月頃から収穫してドクダミ茶に。

葛は花と葉で収穫時期が違い、初夏に花が咲き始めるので花だけ先に摘み、干しておく。

花を摘んだ後、葉が茂ったら枝ごと刈り取って干し、乾燥させる。

土鍋(テフロン加工のフライパンでも可)を中火にかけ、乾燥させた茶葉を入れて手で混ぜながら煎る。

花もカビ予防のために軽く煎る。

お茶を飲みながら一息つく時間を大切に

千桃さんは、毎日数回、手作りしたお茶を楽しむ時間を設けています。
「朝は、お茶の香りを楽しみながら、庭をぼーっと眺めます。これからやる庭仕事についてや頭に浮かんだあれこれを整理する大事な時間です。夕暮れどきにもお茶を淹れ、きれいなった庭を眺めて達成感を味わいます」
オンライン販売しているオリジナルのブランド茶はドクダミ、すぎな、あしたば、クズ、ヨモギをミックスした後、ミントと緑茶をプラス。
「ミントをいれると爽やかになり、野草茶が苦手な方にも飲みやすくなります」

千桃さん自身が手摘みし手煎りした、完全無農薬茶を販売中。
オンラインショップ:https://chimomo.official.ec/

家事や庭仕事の合間、そのときの気分にあったお茶を入れてほっと一息。

シルバーの茶道具箱は7年前にインドネシアで購入。白×黒の柄の器は知人の作家さんのもの。漆塗りのお椀は年一で開催されていた漆器の催事で、他は鎌倉の骨董屋で購入

茶道具入れにしている籠はインドネシアで購入したもの。手前の茶器は、かなり昔に乃木神社で開催されていたら朝の骨董市でみつけて購入。

花茶は少しクセがあるのでブレンドして飲むのがおすすめ。「花茶だけでも楽しめますが、干し軽く煎った葛の葉を入れると飲みやすくなります」

クズの花茶は湿気から守るため缶に入れて保存。

花茶以外の茶葉は、茶箱にまとめて収納。

information

4月14日・15日開催!
第2回千桃さんちにおよばれワークショップ
暦とともに、行事を楽しむ「いとよし」とのコラボで4月に春のワークショップを開催します。
~春の野遊び〜
お庭でのんびりとよもぎを摘みながら野遊びの気分を楽しみます。摘んだよもぎでお団子作りと試食も。

~ひととき茶会~
お茶やお酒を片手に、千桃さんとゆっくり語らう会です。詳しくは
https://ito-yoshi.com/archives/6459

伊藤千桃さんが登場しているムック本が好評発売中!
「60代からの小さくて自由な暮らし」(主婦の友社刊)
「別冊天然生活 きょう・のち・あした 歳を重ねて楽しむ暮らし」(扶桑社)

取材・文/坂口みずき

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この記事の
プレミアムメンバー

伊藤千桃

1950年ジャカルタ生まれ。インドネシアと日本のダブル。「桃花源」の屋号で、神奈川県・葉山の自宅をベースにお弁当ケータリング、バーベキューサービス、民泊などを行う。著書に『千桃流・暮らしの知恵』(主婦の友社)が。
Instagram:@toukagenhayama

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