インスタライブが大人気! ヘア&メイク山本浩未さんと沖縄・離島へ。 「星のや竹富島」で命草の恩恵を全身に浴びる旅。

沖縄よりさらに南、石垣島の石垣港からフェリーで約10分の場所にある竹富島。外周わずか9.2kmの小さな島でみられる、珊瑚の石垣と赤煉瓦の屋根が並ぶ街並みはまさに沖縄の原風景です。その風景になじむべく、琉球赤瓦の戸建ての客室が集落のように佇む『星のや竹富島』。

冬から春にかけて旬を迎えるハーブの恵みを取り入れる「命草ゆくい滞在」というウエルネスプログラムがあると聞き(5月31日までの期間限定)、ヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんと出かけていきました。

八重山の人々の健康を守った命草(ぬちぐさ)とは

命草は“ぬちぐさ”と読み、沖縄や八重山諸島で昔から健康維持のために利用されていた薬草やハーブの総称で、2015年2月、石垣島で開催された「全国ハーブサミット」にて名付けられたそう。島にはその命草の文化が根づき、代々伝えられています。なぜなら離島には今でこそ診療所があるものの、昔は医者などおらず、怪我や不調はみな命草、つまりハーブを民間薬として使い、治していたからなのです。

主なものに「1株食べると1日長生きする」と言われる長命草や、沖縄ではフーチバーと呼ばれる血行を促すヨモギ、アントシアニンが豊富なハンダマ、化粧品としても人気の抗酸化成分を含む月桃など、さまざまなハーブが命草として親しまれています。

チェックインしてすぐ、「早速お風呂に入ってもいい?」と浩未さん。いつも仕事に出かける前、家でも朝風呂に浸かって身体の血行をよくしているのだそう。

戸建ての客室がひとつの集落を作っているような星のや竹富島。石灰岩を積み上げた石垣が絶妙な高さで部屋を目隠し。日中は南側の窓をすべて開け放って過ごすと風が通り抜けて気持ちいい。

部屋に置かれていた星のやオリジナルのハーブバスと摘みたてのハーブたち。

山本浩未

湯船にバスハーブと生のハーブをいれてお湯を溜める浩未さん。

ハーブバスで体が温まった頃、早めのディナー「命草薫る島鍋」が部屋に運ばれてきました。今日は移動が続き、ゆっくりご飯を楽しむ時間がなかったので、ふたりともお腹がぺっこぺこ。「到着した日は移動で疲れるから、お部屋で食べられるのは気楽でいいね」と浩未さん。お鍋の出汁は沖縄そばと同じだと聞き、大の沖縄そば好きの私たちはテンションが上がります。命草ブーケを投入して煮立つにつれ、香りが際立ちます。

食物繊維やポリフェノールが豊富な長命草、不老長寿や血の薬と重宝されているハンダマなど、聞いたことはあれど、食べたことがない命草とともに、細く切ったパパイヤや島人参など野菜をどんどん投入。まだシャキシャキ感が残るうちに牛や豚の薄切り肉で巻いて口に運ぶ。うーん、いくらでも食べられます。

薬味にピーヤシ(島胡椒)やシークヮーサーポン酢などもついているのですが、そのままでも味が濃くておいしいのです。締めに八重山そばを投入してつるっといただきました。もうお腹がいっぱい!

「命草ってすごいね。本当に不思議なほど身体が温まる。しかも命草をお肉を巻いて食べるから、罪悪感もまったくないね」という浩未さんの言葉に大きくうなずきます。

命草を入れた島鍋

島鍋の出汁は沖縄そばと同じものだとか。豚骨や鶏ガラなどをブレンドした滋味深いお味。いくらでも飲めます。

星の屋竹富島の朝食

つるな、ハンダマ、春菊、青ネギに細切りにしたパパイヤと島ニンジンなど盛りだくさん。

お鍋の中はこんな感じ。お豆腐は島豆腐。さらに牛肉と豚肉の薄切りもあるので、それを出汁にくぐらせ、ハーブを巻いて口に運びます。

スパでも命草を堪能しました。メニューは「命ぐすい草の休息 ぶがりのーすん」。“ぶがりのーすん”とは八重山の方言で“疲れを癒す”という意味です。

柔らかい布地でハーブを包んだハーブボールを使ったオイルトリートメントは、手のひらですーっとリンパを流す心地よいストローク。その合間に温かいハーブボールが押し当てられ、感じる心地よい圧。さらに指の腹でていねいに凝りがほぐされ、いつの間にか夢の中。このウトウトと現実と夢の間を行ったり来たりする間に、脳と身体がゆるみ、島のテンポに身体が委ねられるようになった感じ。

体験後は温かいお茶をいただき、朦朧とした頭のまま部屋に戻り「こんないいオイルをすぐに落とすのはもったいない。このまま寝よう」という浩未さんの提案に従って、すぐに夢の時間へ。

スタッフが手づくりするハーブボール。

広々とした清潔感と静けさのあるトリートメントルーム。

ぐっすり眠った翌日は、命草についての学びの時間。旬を迎える2月,3月のハーブは本当に元気です。昨日の夕食前にお湯にいれたハーブをザルにあげておいたのですが、お湯に長時間浸けたにもかかわらず翌日も色がまったく褪せず、葉っぱもしなっとせず、摘み立てのように元気なまま。これに気づいた浩未さんは「すごく強いハーブ、さすがですね」と目を丸くしていていました。

星のや竹富島は敷地内にハーブの畑を作っており、スパのトリートメントに使ったり、乾燥させてお茶にしたり、もちろん料理にも使っています。地産地消の原点ともいえる畑です。その命草のあれこれを見て、実際に触って、嗅いで学びました。

沖縄では午前10時ごろ、仕事の手を休めお茶を飲んで休憩する十時茶(じゅうじぢゃー)という風習があり、私たちは部屋でピーヤシ(島胡椒)やカルダモン、シナモンなどを使ってチャイを作ってひと休み。この様子は浩未さんがインスタライブを実施(アーカイブが残っています)。部屋をぐるりと囲むグック(石垣)に這うようにピーヤシが生えており、本当に島と命草が一体化して暮らしに息づいているのを感じました。

敷地内にあるスタッフが日々手入れをする畑。手前に生えているのが長命草。

ネコノヒゲという名前を持つクミスクチンはミネラルが豊富で健康茶に使われます。

チャイの材料。これらをすり鉢で細かく砕き、温めた牛乳の中にいれて煮出してチャイをつくります。

八重山の味を満喫。竹富島の美味しいもの。

さて竹富島で食べたおいしかったものも紹介します。ホテルの朝ごはんは4種類ありました。最初に私たちがいただいたのは畑人(ハルサー)粥朝食。五穀のおかゆに沖縄で魚といえばのミーバイ(ハタの一種)や海老、4つの小鉢という比較的軽めの朝食。小鉢に入った冬瓜の紫蘇漬けやゴーヤの佃煮が適度なアクセントになり、お粥が進む進む。軽めといいながらけっこうしっかりいただきました。

2日目は海風(ウミカジ)ブレックファスト。南フランスの漁師料理を沖縄らしくアレンジしたメニューです。なんといっても美味しかったのは命草のニース風サラダ。数種類の葉がどれも肉厚で味が濃く、卵やツナ、ベーコン、ミニトマト、ラディッシュとの相性も抜群。このひと皿でいったいどれだけの栄養が摂れるのか、女性にはとってもうれしいメニューです。ブイヤベースや食べきれないほどのパンも並び、お粥とはまた違う満足感のある朝食でした。

畑人粥朝食。左奥に五穀のおかゆ、右手前にミーバイと海老のマース煮、中央に4種の小鉢とジーマミプリン。

沖縄らしい果物を使用したジュースやスムージーが何種類も並びます。

命草を中心に野菜やツナ、卵など、カラフルでバリエーション豊かな命草のニース風サラダ。

星の屋竹富島メインダイニング

プールを眺めながら食事ができる気持ちがいいダイニング。隣にはゲストが自由に使える「ゆんたくラウンジ」も。

ゆんたくラウンジにある、自分でブレンドできる16種類も揃った命草の茶葉。

ランチは集落に出かけ、おいしいと評判の「そば処 竹の子」へ。沖縄に来ると毎日沖縄そばを食べる私と浩未さんですが「何度食べてもこのお出汁最高!」。豚骨や鶏ガラ、カツオなど、さまざまな素材から出る旨みが凝縮されていて、上に乗った甘塩っぱい三枚肉やソーキ、ほどよく効いた紅生姜と、何度食べても飽きません。

さらに欲張りな私たちは、さあ、デザートだと歩いて「HaaYa nagomi-cafe」に行き、黒糖と白玉のぜんざいもいただき大満足。

1975年創業の「そば処 竹の子」。

人気の八重山そば。私と浩未さんは小サイズ。

ぜんざい

窓からなごみの塔が見える、見晴らしのよいカフェでいただくぜんざいは最高。

2日目のディナーには「星のや竹富島」ならではの島テロワールを堪能。テロワールとはフランス語で「土地」や「風土」。琉球料理あり、東南アジアの料理ありと複合的な要素を含む竹富島の食をフレンチの技で昇華させた唯一無二の料理が4品構成で登場します。

一番印象的だったのは島ニンジンのムースと一緒に食す蒸留酒に漬け込んだ車海老。ムースは海老のコンソメのジュレやキャビアなどを混ぜていただく前菜。さっぱりしていながら塩味や酸味、そしてニンジンの甘味などが口の中に広がり、海老との相性も抜群。つるっ、プチッとした食感が本当に心地よく、舌で存分に味わえるひと皿でした。この車海老を漬け込んだお酒は、敷地内の畑で採れた命草を使ったオリジナルの蒸留酒とか。月桃の香りやタンカンの味わいのお酒はもちろん食事とも相性抜群です。

他のメニューも島醤油が効いたリゾットあり、沖縄の伝統料理ボーボーのようにいただくタコスあり、デザートに命草のチュロスあり。まさに八重山の自然と命草を舌から味わえる素晴らしい料理でした。

KUNUSHINA香るエビと島ニンジンのムース。

命草と熟成牛の島のタコス。

満点の星空の下、そして朝焼けを見ながら深呼吸。

朝の7時から始まる「よんなー深呼吸」は、雲が多めの天気でしたが、朝日が空をオレンジ染めていました。

足元を見るとヤドカリが歩いています。

夜の「てぃんぬ深呼吸」はマットの上で行います。浩未さんが星空をパチリ。

スマホで撮ってもこのぐらい星が映りました。実際にはもっとたくさん!

食べてばかりでなく(笑)適度に身体も動かしました。朝焼けの中、波の音を聞きながら、太陽が上るのを眺めながらの「よんなー深呼吸」は歩いて5分ほどの“アイヤル浜”で行います。きれいな空気を胸いっぱいに吸い込みながらのストレッチは究極のデトックス。身体の中の悪いものをすべて吐き出してきました。

さらに夜はプールサイドで「てぃんぬ深呼吸」。芝の上にマットを敷き、満点の星空の下でストレッチしながらの呼吸。こちらは究極のマインドフルネス。頭を空っぽにして自分の呼吸を聞きながら、宇宙に吸い込まれていきそうな気分。あまりの空の美しさに、途中スマホで写真もパチリ。

浩未さんの提案で館内着の下に水着を着ていき、終了後はそのまま温水プールにドボン。「夜のプールって大人には最高。紫外線も浴びないし、こんな美しい星空を眺めながら泳げることはなかなかできないよー」。たしかに水着姿も闇に紛れるし(これ大事)、もうサイコーです!

円安の今、沖縄は空前の観光ブーム。竹富島も以前に比べると多くの観光客が訪れていますが、のんびりした原風景の中にいると身体と心がゆったりと島時間に変わっていくのを感じます。

命草は沖縄の人々の健康と暮らしを守り、今も大切にされています。短い時間ながらもそれを学び、感じられた貴重な2泊3日。東京に戻ったらきっとあっという間に通常モードになってしまうけれど、だからこそ毎年の恒例行事にしたいねとふたりで竹富島再訪を誓い合って帰途につきました。

「命草ゆくい滞在」
期間 2026年5月31日まで
料金 81,000円(税・サービス料込、宿泊料別)
含まれるもの 2泊分の夕食(島鍋・島テロワール)、2泊分の朝食、スパトリートメント(滞在中1回)、畑あそびと十時茶体験、ハーブバス、命草散策マップ、浮遊浴グッズ貸出

星のや竹富島
住:沖縄県八重山郡竹富町竹富1955
電話:050-3134-8092(星のや総合予約)
料金:1泊147,000円〜(1室あたり、税・サービス料込み、食事別)*通常予約は2泊より
公式サイト https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyataketomijima/

取材・文 今井 恵

SHARE

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)