祝130周年!パリ老舗デパート『ギャラリー・ラファイエット』のクリスマスツリーをレポート!

パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISの主宰・荻野雅代さんと桜井道子さんおふたりが、毎月交替でフランスから日々の暮らしをご紹介。桜井さんが、昨年のクリスマスレポートに続き、今年は「130周年老舗デパートクリスマスツリー」についてご紹介くださいました。

パリにもクリスマスシーズンがやってきた!

10月最後の日曜日に冬時間に切り替わり、朝の空は早めに明るくなるけれど、夕方はあっという間に暗くなる、そんな季節がまたやってきました。日本のような秋晴れの日が少なく、どんより曇りの毎日が続くと気持ちも落ち込んできますが、それを見越したかのように、パリでもクリスマスシーズンが幕を開けました。街がキラキラと輝き出すと、自然に心も軽くなるようです。

130周年!老舗デパート『ギャラリー・ラファイエット』のツリー

毎時0分と30分に光と音のショーが始まると、色合いがどんど
ん変化して、ますます幻想的。

3階には地上16mの空中通路「グラスウォーク」があり、一番端まで行けば、まさにツリーに手が届きそう!通路の床は一部が透明になっていて、ツリーだけでなく、この空間すべてを満喫できる。

そんななかでも、今回はオスマン通りの老舗デパート、ギャラリー・ラファイエットに注目したいと思います。

1894年、アルザス出身の2人のいとこが、ラファイエット通り1番地に70㎡の小さなエピスリーを開店しました。これが、今やパリの風景に欠かせないデパート、ギャラリー・ラファイエットの始まりで、今年はなんと130周年のアニバーサリーイヤー。

ツリーには2 万個ものライトがついていて、まるでシャンデリアのように光り輝いている。

記念すべき130回目のクリスマス。アール・ヌーヴォーの傑作であるガラスのドーム天井の下に、恒例の巨大クリスマスツリーが今年も登場しました。昨年はカラフルな螺旋形のツリーでしたが、今年は白をベースに、ライトによって色合いが変化する、より幻想的な雰囲気のツリー。

夏に開催された世界的スポーツの祭典の閉会式衣装も担当した、ケヴィン・ジェルマニエが手がけ、このデパートの建物のビザンチン様式のファサードからインスパイアされた、エレガントなデザインです。

歴代のデコレーションとテーマも見事!

2022年のクリスマスツリーはがらっと変わって、森のモミの木がテーマで、グリーンとブルーの落ち着いた色合い。

2021年のクリスマスツリーはありとあらゆるおもちゃで飾られたツリーを、宇宙飛行士になったサンタさんが見守るというキュートなコンセプト。

2019年のクリスマスツリーは、カラフルなお花がいっぱいのモミの木の周りに、蜂が飛び回る、華やかなデザイン。

パリにはもちろんクリスマスツリーが飾られる場所が他にもいくつかありますが、華麗なステンドグラスのドームの下というロケーションと、その圧倒的な大きさ、そして毎年変わる独創的なデザイン、どれをとっても素晴らしく、まさに、このギャラリー・ラファイエットのクリスマスツリーなくして、パリのクリスマスは語れません!

このツリーは11月半ばから大晦日まで設置されています。この時期、パリを訪れる機会があればぜひ訪れてみてほしい場所です。

ショーウィンドウも毎年、話題

機械仕掛けの人形たちが動く、クリスマスのデパートのショーウィンドウは100年近く前から続く伝統。大人も子どもも目を輝かせて覗いていく。

バカラとのコラボウィンドウにはもちろんキラキラ輝くシャンデリアとテーブルウェアが並ぶ。

他にもティファニーやクロエなど、さまざまなブランドとのコラボが、130周年のクリスマス・ショーウィンドウを華やかに彩る。

文/桜井道子

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トリコロル・パリ

荻野雅代さんと桜井道子さんのユニット。パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISを主宰。最新ニュースやカルチャー、旅行・観光情報をはじめ、さまざまな情報を発信している。初のエッセイ『フランスの小さくて温かな暮らし365日~大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』(自由国民社)は6万5000部のヒットに。
https://tricolorparis.com/

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