11/2〜5に『益子陶器市』開催。あわせて行きたいアンティークショップを益子ツウがガイド

学芸大学の生活雑貨の店『MIGO LABO』の店主であり、フォトグラファーとしても活躍する、〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー石黒美穂子さん。美味しいもの好きの石黒さんが、陶器やアンティークの街・益子を案内してくれました。

一度は行きたい『益子陶器市』

毎年恒例の秋の益子陶器市が今年も11月2日〜5日に開催されます。

全国各地から集まったクラフト作家さんの作品がずらりと並ぶ大規模な陶器市は600以上あるテナント数に圧倒されます。そんな益子の町に実に個性的なアンティークショップがあり、行くたびに訪れて楽しんでいます。

今回は私の大好きな益子のアンティークショップ3店舗をご紹介致します。

1/古道具と古本の店『内町工場』

さりげない絵本のディスプレイに愛情を感じ、一冊、一冊が愛おしくなり、手に取りたくなります。

『内町工場』は益子のメインストリートである城内坂通りにあります。

店内には古道具と古本が絶妙なバランスで配置されていて、アンティークに興味のない人でも入りやすいお店です。

「町の古本屋さんのようにあえてセレクトしすぎないようにしています。」と言うだけあって手軽な文庫本や雑誌から絵本、アート・カルチャー系と幅広い品揃え。

何年か通っているうちに町の様子や規模感が分かってきましたが、店主にはまだ益子の事を知らない時から美味しいお店など詳しく教えてもらい、大変助かりました。内町工場は今でも毎回、信頼度の高い益子情報を教えてもらえるホットなスポットとしても貴重な存在です。

店の奥には中庭があります。中庭の光を通した古いガラスたち。青い薬瓶はよく見ると手作りならではの細かい気泡などがあり、その可愛さに見惚れてしまいます。

古くは呉服屋さん、その後は工場として使われていたという歴史を感じる建物。
作り込み過ぎず、いろんな国の物が混じった自由な感じが私のツボで心地よいムード。

異国情緒を誘う外国の絵葉書はなぜか外国人のお客さんに人気なんだとか。浮世絵などと一緒に購入されるそうです。

益子の内町地区にあるので『内町工場』と名付けたんだとか。電柱の上の方で電線を支えているガイシは内町工場らしいアイテムのひとつ。

カウンターに鎮座しているクラッシックなレジ。2011年のオープン当時1ヶ月ぐらいのつもりで使い始めたそうですが今でも現役でお店の顔です。

内町工場

住:栃木県芳賀郡益子町益子897
電:0285-81-7840
営 11:00〜18:00
休:水曜日、第1・第3月曜日
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※写真の商品在庫についてはお店にお問い合わせ下さい。

2/奥深い古物の世界が広がる『時余利』

『時余利』は2021年に内町工場で素敵なアンティークショップがオープンしたと教えてもらい、すぐに伺って好きになったお店。

2014年から益子のセレクトショップで働いていた店主。奥深い古物の世界に魅了され独立し、オープンしたお店。以前は街中から少し外れた日本家屋で営んでいましたが、今年3月に濱田庄司記念益子参考館の近くのテナントに移転リニューアルしました。

それぞれの商品がストーリーを感じさせるような一工夫ある陳列。美術品のようにじっくりと鑑賞しながら、落ち着いた時間を過ごせます。

趣のある古いガラスの引き戸が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

店主曰く「生活を彩るもの、愛でて心豊かになるもの」を厳選しているんだとか。

衣類、器、照明器具など多種多様なものにも統一感があります。

鏡、カトラリーなど美術品のように並び、好きな人がどんどんハマっていく気持ちがわかります。

生活道具の洗濯板と木のしゃもじは、当初とは別の使い方をイメージできるような現代的な組み合わせに。

見やすいディスプレイで店内にはゆったりとした空気感が流れていています。

時余利/じあまり

住:栃木県芳賀郡益子町益子3344-2号室
電:080-2334-3662
営:13:00−17:00
休:木 · 金曜日

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※写真の商品在庫についてはお店にお問い合わせ下さい。

3/多国籍多年代の古いものが集う『SECOND HAND SHOP 中古知新』

キャッチーな招き猫や日本の民藝玩具などが益子焼らしい飴色釉薬の陶壁の前に飾られています。

SECOND HAND SHOP 中古知新』は昨年オープンしたばかり。先に紹介した『時余利』の奥様のお店。旅好きな女性店主のお眼鏡にかなった品々が並んでいます。諸国中古品店というだけあり、どこの国のどんな時代の物かということにこだわらず、多国籍多年代のものが揃っていて、とても魅力的。内装は45年前に喫茶店として作られた時の壁一面の陶壁が残っていて、昭和な時代感がお店の雰囲気にピッタリとマッチしています。

昨年、オープンしたばかりのお店は濱田庄司記念益子参考館に近い陶芸村の奥。以前は喫茶店だったと言うお店は赤い扉が目印です。

「中南米の気取り過ぎない雰囲気が好き。」という店主の言葉通り、気軽に手にできる品が多く、アンティークということを忘れて魅入ってしまいます。

SECOND HAND SHOP 中古知新のレリーフ。

パイレックスの調理器具やホーローのポットなど、日常的に使える実用性、デザイン性ともに高いものを選んでいるそうです。

お小遣いで買えるピンバッチやブローチなどもあり、子どもからご年配の幅広い客層のハートをキャッチしているのも頷けます。

女性店主ならではの細かい生活雑貨の数々はお買い物気分を盛り上げてくれること間違いなし。益子陶器市開催中は城内坂にある “じゃりん小径” にクラフト作家さんに混じって出店しているので是非、覗いて見て下さい。(期間中は店舗も休まず営業)

SECOND HAND SHOP 中古知新

住:栃木県芳賀郡益子町益子3435-1
電:080-8085-7692
営:11:00 ー17:00
休:木曜日

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※写真の商品在庫についてはお店にお問い合わせ下さい。

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この記事の
プレミアムメンバー

石黒美穂子

フォトグラファーとして女性誌、WEBなどで活躍。生活雑貨のセレクトショップ「MIGO LABO」(東急東横線・学芸大学駅)のディレクターも務める。
https://www.migolabo.com/
Instagram : @migolabo @ishiguromihoko

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