「ちょっと気分転換に」とショートトリップへ出かけた松永さん。目的地はドイツとスイスとの国境近くにあるコルマールという街。伝統的な建築様式や石畳の街並みが美しく、まるでおとぎの国のよう。素敵な景色を眺め、しばし疑似旅へ出かけましょう。
フランスの北東部、ドイツとスイスに隣接するアルザス地方。長い歴史の中でドイツとフランスに代わる代わる統治されてきたため、2つの国の文化を融合した独自の文化を持ち、守り続けています。そのアルザス地方にある街の1つ、コルマールへ行ってきました。
パリからコルマールまでは、田園風景を眺めながら電車で約3時間の旅。気軽に出かけられる距離ですが、カラフルなコロンバージュ(木組み)の建物や花で飾られた家が並ぶ旧市街は、シックなパリとは別世界。着いたとたんに思わず「うわー、かわいい!」と声に出してしまったほど。映画『ハウルの動く城』や『美女と野獣』のモデルになったと言われる中世の街並みを歩きながら、私もおとぎ話の世界に迷い込んだ気分に…。
街の中を流れる運河にのんびりと小舟が揺れ、教会の屋根の上にはコウノトリが巣を作り、美しい家の窓枠は芸術的に歪んだまま…と、どこを見てもまるで絵本のような光景が広がります。その中で、名物のアルザスワインや地ビールを飲み、クグロフやシュークルトを食べながら、長い時間をかけてこの地域に根付いた、フランスとドイツの文化を感じました。
絵本か夢か…いつかどこかで見たことがあるような景色が印象的なコルマール。訪れた人がみんな「ぜひ行ってみて!」と、目をきらきらさせて話していた意味が分かったような気がします。たくさんの国と隣り合わせのフランス。広い広いこの国には、人も街も自然も文化も、まだまだ私の知らない魅力がいっぱいです。
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