日本から最も近いヨーロッパの街。2時間半の旅でノスタルジックな異空間へ

初めての料理、土地の人との交流、心動く景色……。旅でしか得られない体験はいくつも。「そろそろどこかへ 」。そんなあなたを刺激する「あの旅 」を写真とともにシェアしてくれました。



ロシア/ウラジオストック


どこか懐かしく、温かい、旧共産圏の近未来デザインと出合う。
成田からわずか2時間半。日本から最も近いヨーロッパの街と気づき、ウラジオストックを目指したのは2016年初夏。さしたる期待もせず向かった個人旅行でしたが、行ってびっくり。街中には旧ソ連時代の建物が数多く残され、ノスタルジックな異空間に圧倒されました。

ウラジオストックの海岸
軍港都市だが、市街地から近いスポーツ湾は庶民の憩いの場。

旧共産圏を思わせる近未来なプロダクトなど、被写体としても圧巻。人も日本で喧伝されている冷淡なイメージとは裏腹に、一度打ち解けてしまえば皆、優しく人懐っこい。キリル文字は難解で英語もほとんど通じませんが、それもまた楽しいんです。すっかり気に入り、秋も春も訪れ、写真を撮ってきましたが、まだ冬に行けておらず、それが再訪を願う理由。まだ見ぬ凍った海でスケートを楽しむ市民と早く再会したい。

「ザーリャ現代美術センター」の企画展
「ザーリャ現代美術センター」の企画展より、CCCPの制服がレトロ。
ロシアの古いキャデラック
広場にあった古いキャデラックが旧共産圏の趣。
ソ連製ラジオ
50年代ソ連デザインを象徴する「Zvezda 54」ラジオ。
ロシアのポスター
80年代制作のプロパガンダポスターも秀逸な出来。
エレキギター
エレキギターはどこか近未 来的で、ポップな印象。
ウラジオストックの海岸
夏は海水浴で賑わい、冬になると凍った海でスケートが楽しめる。
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『クウネル』2022年11月号掲載

取材・文/阿部里歩、田代 格、友永文博、船山直子、石毛幸子

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