豊かな自然に囲まれた神奈川県葉山町で四季折々の野菜や山菜、果実を収穫して食し、自給自足に近い生活を営む伊藤千桃さん。収穫したばかりの春の山菜を使った料理を披露していただきました。
ほろ苦い春のご馳走
三浦半島の西北部に位置する葉山町。山の麓の伊藤千桃さんの家の庭は、ふき、つくし、よもぎ、せりなどが一斉に芽吹き、収穫時期を迎えていました。それらをせっせと調理して、その日のご飯にしたり、保存食にしたり。これが伊藤千桃さんの変わらぬ日常です。
「この時期の採れたての山菜は、新芽なので柔らかくてアクも少なく、簡単な調理で滋味深い味わいに。ほろ苦さに病みつきになる、春ならではのご馳走です」
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捨てるところナシの夏みかん
伊藤さんが35年以上前から大事に育てている夏みかんの木。今年も豊かに実りました。「年によって差はありますが、家族が食べるには十分な量を収穫させてくれています。皮はマーマレードやピールに、果実や果汁はジュースやドレッシングに。鯖のちらし寿司に実をほぐして入れ、お酢の代わり実の絞り汁を使うと美味しいですよ」
マーマレードやピールを作る際にできる、皮の煮汁はワックスとして床磨きとして使用。「天然のものなので愛犬がなめても安心です」
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